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黒Side
「めめ、好きやで…」
「俺も、康二くんが好き…。大好き…」
正面にいた康二くんがまた隣に腰を下ろし、
今度は手が重なる
「もう一生離れへんよ…」
「うん。」
「ずっと一緒やで」
「うんっ」
もう、寂しくない
もう康二くんは遠くに行かない
たとえ距離が離れたって、
心はずっと傍にいてくれる
だから大丈夫
でもやっぱりちょっとは寂しいかな
―チュッ
「!」
「そんな顔せんで…。いつでも会えるやろ?高校生になってもたくさんデートしたらえぇやん」
「デート?///」
「恋人やろ?」
そう言ってにやりと笑った康二くんは、
いつもと違って意地悪で。
でも…
物凄くかっこよかった…
「あ…俺、ラウール待たせてるんだった」
「そうなん?まぁ俺も家族待たせてるし行こっか」
「うん」
もう卒業生は外に出て友達や先生と写真撮影
在校生たちはあっという間に帰っていて
教室や廊下に人影は無かった
―ギュッ
「…っ///」
「誰もおらんしえぇやろ…?…中学最後の思い出。」
俺の手を握ると爽やかに笑う康二くんに胸が甘く高鳴る
「あ、めめ!遅いよ!!!」
「ん。ごめんごめん」
「てか……えっ?」
「あー…っと」
二人で二年生の教室まで行くと、
待ちくたびれたとぷんすか怒るラウール
視線は繋がれた俺と康二くんの手を見つめていた。
「あの…、うん。…付き合うことになった…///」
そう言って繋がれた手を持ち上げてラウールに見せる
「えー!おめでとー!やっと実ったんだね!」
「ちょっ!ばかっ!!!」
「やっと?」
「うん!だって康二くんずっとめめのこと振ってたんでしょ?そのくせずっと一緒にいるし…。もうめめが可哀想で可哀想で…」
「お前っ!///」
「康二くんはずっと、違う人を好きになって違う人と付き合うと思ってた…。」
「「…」」
「まさかこんな日が来るなんてね…。めめの粘り勝ち?(笑)まぁでも本当におめでとう!僕も嬉しいよ」
悪意のない真っ直ぐな言葉に、
ラウールが親友で本当に良かったと心から思った。
「諦めないでくれてありがとうな、めめ」
「…っ」
「ずっと好きでいてくれて、ほんまにありがとう」
「康二くん…」
「これからは俺がいっぱい愛情注ぐな?」
そんなこと言われたらいっぱい期待しちゃうって、
康二くんは分かっているのかな…
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真夏野スピカ(プロフ) - かおりさん» パス外しました! (2020年12月14日 0時) (レス) id: ee0c14e74e (このIDを非表示/違反報告)
かおり(プロフ) - 楽しみにしてます!ありがとうございます! (2020年12月13日 19時) (レス) id: 471bec5651 (このIDを非表示/違反報告)
真夏野スピカ(プロフ) - テンプレ返信ごめんなさい… (2020年12月13日 18時) (レス) id: ee0c14e74e (このIDを非表示/違反報告)
真夏野スピカ(プロフ) - かおりさん» コメントありがとうございます!Part2は現在作成中のためパスを付けてるんです…。0時には開けるようにしますのでお待ちいただけたら幸いですm(__)m (2020年12月13日 18時) (レス) id: ee0c14e74e (このIDを非表示/違反報告)
真夏野スピカ(プロフ) - トマト鍋さん» コメントありがとうございます!Part2は現在作成中のためパスを付けてるんです…。0時には開けるようにしますのでお待ちいただけたら幸いですm(__)m (2020年12月13日 17時) (レス) id: ee0c14e74e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:真夏野スピカ | 作成日時:2020年11月13日 19時