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赤Side
「んっ…んん…？」
「「「!!!」」」
「あれ、まだ着いてないの…？」
「う…うん…。あと二駅」
「ん？どうしたのそんな顔して」
「えっ？」
起きてすぐ康二を見て、
ほんの少しの表情の変化に気付いてしまう翔太に
思わず苦笑してしまう。
「何もないよ？」
「ほんと？」
「うん」
「そっか。」
まだぽやぽやしているのに
腕はしっかりと康二を抱き締めていて。
こういう時、恋人として隣にいる自分には
一切目もくれない翔太に切なくなる。
康二が目黒との時間を増やせば
俺も翔太との時間が増えるのかなぁ…なんて
狡いことを考えてしまって慌てて首を横に振った。
「なぁしょっぴー？」
「んー？」
「放課後、話があるんやけどえぇ？」
「ん？今じゃ駄目なの？」
「…長くなるから。皆にも言いたいし」
「そっか、分かった。じゃあ放課後教室まで迎えに行くね」
「えぇ、別にええよ〜」
「やだ。迎えに行く。一緒に帰ろ。一緒に帰りたい」
「ん。分かった」
「さ、着いたぞ。ほら翔太、康二を離しなさい。舘さん、翔太連れてって(笑)」
「はいよ。ほら翔太、離しなさい(笑)」
「んー」
まだ眠そうに康二に凭れている翔太を起こして手を引く。
「いてぇよ…」
「はいはい、ごめんね？」
照れ隠しでそっぽを向く翔太が可愛くて
ついつい甘やかしてしまう。
そんな様子を嬉しそうに後ろから見つめているのは
弟である康二だ。
「嬉しそうね？」
「うん。舘さんといる時のしょっぴー好きやねん」
「お前は嫉妬しないのな？」
「んー。普通にしてるで？でも、分かってるから」
「ん？」
「舘さんがしょっぴーを大切にしてくれてること」
「ほぉ。そっかそっか」
「舘さんならえぇの。舘さんじゃなきゃあかんけどな。絶対認めん！」
「ふふ。そっか」
後ろから聞こえるふっかと康二の声は
翔太にも届いているかな。
分らないけど、
少し照れているし、
ちらっと見える耳が赤いから
多分聞こえているんだろうな。
良かったね、翔太。
お前の弟も、こんなにもお前のことが大好きだよ。
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真夏野スピカ(プロフ) - かおりさん» パス外しました！ (2020年12月14日 0時) (
レス) id: ee0c14e74e (このIDを非表示/違反報告)
かおり(プロフ) - 楽しみにしてます！ありがとうございます！ (2020年12月13日 19時) (レス) id: 471bec5651 (このIDを非表示/違反報告)
真夏野スピカ(プロフ) - テンプレ返信ごめんなさい… (2020年12月13日 18時) (レス) id: ee0c14e74e (このIDを非表示/違反報告)
真夏野スピカ(プロフ) - かおりさん» コメントありがとうございます！Part2は現在作成中のためパスを付けてるんです…。０時には開けるようにしますのでお待ちいただけたら幸いですm(__)m (2020年12月13日 18時) (レス) id: ee0c14e74e (このIDを非表示/違反報告)
真夏野スピカ(プロフ) - トマト鍋さん» コメントありがとうございます！Part2は現在作成中のためパスを付けてるんです…。０時には開けるようにしますのでお待ちいただけたら幸いですm(__)m (2020年12月13日 17時) (レス) id: ee0c14e74e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：真夏野スピカ
| 作成日時：2020年11月13日 19時
