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昨日あんまり眠れなかったので、少しだけ2度寝?仮眠?をとって。
提出しなければならない書類があったので、大学に向かった。
まだモヤモヤは消えてないけど、今日の朝や、昨日よりは随分マシな気がする。

今日の夜、拳さんに怒られちゃうかもしれないけど、お別れより100倍まし。
拳さんとお別れなんてことになったら…辛くて立ち直れないもん。

書類だけ提出して、どうせ暇だったので図書館だけ寄って、帰ろうとしたら、後ろから同じクラスの…んーと、だれだっけ?たしか…大野くん?に声をかけられた。

『…久しぶり!試験以来だね。』
『うん。そうだね。』
『Aちゃんも、書類提出にきたの?』
『…うん』

あんまり、男の人と2人っきりになることなんてないから、距離感がわからない。
どうしよう…緊張しちゃう。
しかも、ほとんど話したことない(飲み会の時にあったかもだけど、覚えてないよ)のに、Aちゃんって。

『もう帰るの?近くに美味しいご飯屋さんあるからか、食べてかない?』
『…え?でも…』
『ほらほら、限定のスイーツも美味しいんだよ!』

なんて言いながら手を引っ張られて、断りきれないまま一緒にランチすることになっちゃった。
ご飯もスイーツも美味しかったけど、男の人と2人でご飯食べるなんて…これってもしかして…浮気、になっちゃうの?
そんなの、だめだよ。

『…あのっ…そろそろ…帰る、から』
『あ、待って!俺が誘ったんだから、奢る!』

伝票を持って行ってしまうから、後を追う。

『あの…悪いから、A、自分で払うから…』
『大丈夫大丈夫!駅まで一緒に行こう』

なんて言われて、一緒に歩く。
Aも駅に行くから、断るに断れない。
拳さんが女の人と歩いてるの嫌だったから、Aだって同じことしたくないのに、どうしたらいいの?
経験値が無さすぎて、どうやって断ればいいか分からないよ。

『…Aちゃん、彼氏いるんだよね。飲み会の時、迎えにきてたもんね』
『あの…うん。彼氏…いるから…』

分かってるなら、Aに構わないで?
1人にして欲しいよ。

『…Aちゃん、ほんとに可愛いよね。俺、彼氏いてもいいし、2番目でもいいからAちゃんの友達以上にしてくれない?』
『…えっ?』

まさか、そんな風に言われるなんて思ってもなくて、びっくりしてしまう。
だって、彼氏いるって言ってるのに、彼氏いてもいいなんて選択肢あるの?

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作者名:奈絆 | 作者ホームページ:   
作成日時:2021年9月19日 22時

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