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「スイッチON」第一話 ページ1

登場人物紹介


天宮 A
アマミヤ
高校一年生
陰キャになりたい
人混みが嫌い


文月 尊
フミヅキ ミコト
高校ニ年生
陽キャ
目立つのが好き


Aside
ピピピ、ピピピ、ピピピ
『んぁ〜』
ガチャンッ
朝、目覚ましを止めてもう一度寝ようとする体に脳内で強く鞭を打った。

いけない。今日は新しい学校の転校初日。

遅刻してはクラスメートに不良認定されて目立ってしまう…というか怖がられてしまうだろう。

それだけは避けたい。今回こそ平穏な学校生活を送りたい!!

少し早めに起きてしまったが、これくらいがちょうどいいだろう。早めに登校して本でも読んでたら

「陰キャだ、つまんなそー」

ってみんな思うだろう。

そうしたら話しかけられることもない。

天才か!私!!

そうと決まったら早速準備しよう。

私は起きたらまずご飯を食べるっていうポリシーがあるので、とりあえず米を用意する。

朝は米だ!!米しか勝たん!!

朝は…どうしても…お茶漬けしか食べれないんだー!!

味が薄くてあったかいご飯を食べるのが至高。

なんて考えてる間にご飯を食べ終わった。

着替えよう。

昨日テレビで雪が降るって言ってたからなー

絶対寒いよなぁ…

めんどくさいなぁ…

仕方ない!「スイッチ」使うか!

『寒くない格好に着替えたい。スイッチON』

そう、これは私の特殊能力。

やりたいことを声に出し、続けて「スイッチON」という言葉を私が発すると、場所、時間に関係なく、自分

がしたかったことを勝手にやってくれる。原理はわからん。

だが、自分に関係していることでないと「スイッチ」はやってくれない。

つまり、『ロンドンに住んでいるジョンソンさんにくしゃみをさせて。スイッチON』とかは無理なのである。

本当にどういう原理かわからない。

とりあえず私は自分が前世で徳を積んだから…?と思っている。

「スイッチON」第二話→



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作者名:なぞたまご | 作成日時:2022年12月28日 14時

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