第１の謎解き ページ3
貴女side
貴「さて、今日も帝都の謎を解くわよ！」
私の日課…それは朝一で宣言すること。
あ、説明が遅れたわね。
私の名前は神崎A。
え？神崎ってどこかで聞いたことあるって？
当たり前よ！
わたしのお父様は警視庁総監の神崎慎太郎だもの。
お母様は社交界の花形の神崎優子。
その熱愛のもと生まれた子供、それが私！
「お嬢。うるさい。外で叫んで。」
貴「あら、朱音。おはよう。いいじゃない。ここで叫んでも♪」
朱音は棚の上に腰をかけている。
この子は石川朱音。
情報屋兼我が探偵団の団員。
なんとあの石川五右衛門の子孫。
朱音の家は泥棒一家で、朱音のお兄様達は"帝都の義賊"と呼ばれるほど町民に愛される泥棒。
まぁ、私としては泥棒は良くないけど、汚い政治家や、華族から取ってばらまいているし……
良いことよね！
朱「お嬢。一人でブツブツ言って怖い。それに、慧と幸彦が来た。ツボ付き。」
慧「おはようさん、お嬢。今日もええ天気や〜。謎解きにはもってこいやの〜。」
こののんびりして温厚な竹刀を持つのは、
高林慧。
我が探偵団の実力行使担当団員。
西の方の家柄で、なまりが入る剣術者。
家はあの有名な高林流。
帝国一の剣道家の高林三郎の４男。
幸「おはようございます。お嬢。ちょっと質屋で依頼が来たから持ってきました。」
大きなツボを持って入ってくる学ランは、
加納幸彦。
下町の質屋の息子。
我が探偵団の団員兼受付係。
幸彦の家の質屋で探偵団の依頼を受けているの。
貴「ん、おはよう。幸彦、依頼ってそのツボ？古びたツボね。」
幸「この間、斎藤のご当主が亡くなられたのはご存知ですよね？そのお孫さんからの依頼です。何でも、遺産を探して欲しいとのことです。………お、お嬢…？」
貴「フフフフッ！我が探偵団の出番ね！
さぁ、謎解き開始よ！」
事件簿１：ツボの遺産捜索事件 開始
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作者名：nazko | 作成日時：2014年6月14日 22時
