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#2 ページ2

『めめっ!』



甘ったるい声で俺のことを呼んで
一目見たら真っ直ぐに飛んできて

疲れてるって言っても
いつもとびっきりの笑顔でくっついてきて。




でも
自分が本当に甘えたいときには
何にも言ってくれなくて

『めめ、あったかい。』

なんて不器用に遠回りしたりさ。




それでも


康二「なぁ…俺、何があかんかったんっ…、?」


どこもいけないところなんてなかったよ。


全部全部、
嫌いになるわけない。




蓮「…康二は、何にも悪くないよ。」



俺が
君の隣に似つかわしくないだけ。








一人、取り残された部屋は
何処も彼処も君の匂い。


あの日、眺めた夕焼けも
あの日、見つけた喫茶店も

君のレンズを通したら
こんなに美しく色づいてる。





貴方が、見ていたその世界で、
俺はどんな色をしていたのだろうか。





止めどなく溢れ出す記憶に
今はまだ、胸が締めつけられるけど

早く、これを、全部、
綺麗なままアルバムに入れてしまわなきゃ。


そしたらきっと、
きっと色褪せてく。






蓮「…………康二…っ、」






まるで
ドライフラワーみたいに。







to be continued...

#3→←ドライフラワー



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作者名:Nayuyu | 作成日時:2021年9月23日 10時

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