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森の中へと入りチーノさんが持っていた医療品で軽く彼の治療を済ませる
私に感謝を述べるとよいしょ、と言ってチーノさんは立ち上がった
「んで、Aはこれからどうするん？」
まだ座っている私を見下ろしてそう問うたチーノさんに先程のような刺々しさは感じられない
むしろ先程のことに罪悪感を感じているのかいつもより言い方が優しい
...いや、確かに罪悪感も感じているのだろうけどこの優しさの理由は恐らく質問の内容が私の答え難いものだからだろう
チーノさんもそれを分かって私に質問している
それほどその質問は重要なこと
それでも.....
「...すみません」
「.....言えへん、か」
流石にチーノさんにもこのことは言えない
これからどうするか、そんなの簡単なことだ
前線へ行き、そこで様子を見計ってノエル様を殺し、その場を立ち去る
このことを仮にチーノさんに言ったとして、私の味方になったとしたら彼まで裏切り者になってしまう.....だからそれだけは避けたい
...というのはただの綺麗事で、本当はチーノさんにそのことを言って彼が私のことをどう思うのか.....と不安なのが本当の"言いたくない"理由
"言えない"理由はノエル様を殺す、これは私が受けた暗殺依頼だからだ
依頼内容を他人に漏らすなんて以ての外だ
だから言いたくないし言えない
「...まぁAには何かしらの目的があるんやろうけど.....俺はAが"グルッペンさんを殺す為"にここに来たとは思えへんし信じるで、お前のこと」
...そうだった
私の目的はグルッペン様を殺すことだと幹部達に勘違いされていることをすっかり忘れていた
私がそのようなことを言っているようにインカムの音声をノエル様に偽装されていたんだった
正直あまりそこは重要視していなかったが...確かにこれは使えるかもしれない
まぁ今チーノさんにグルッペン様を殺すことが目的だと嘘をつく必要もないため今は否定しておこう
「...確かに私の目的はグルッペン様を殺すことではありません」
「やんな。ってことはショッピも言っとったけどあのインカムはノエルが偽装したってことでええんやな？」
「...まぁそうでしょうね」
「了解。じゃ、俺は一旦城戻るしAももう行けばええよ」
「良いんですか。私一応裏切り者ですけど」
そう言うとチーノさんはくしゃっと笑った
「ふはっ、何を今更言ってんねん。Aは俺らの仲間やで」
「...どうも」
そう言って私とチーノさんは反対の方向へと駆け出した
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ツツジタケ - 続き楽しみに待っています！本当にこの作品大好きなんで一生待ち続けます！ (10月25日 20時) (
レス) @page25 id: 5d2983dfbd (このIDを非表示/違反報告)
ましゅ。(プロフ) - 続き楽しみにしております！ (2023年3月14日 20時) (レス) @page25 id: 2b9d230f0e (このIDを非表示/違反報告)
ましかに - 続き楽しみにしてます！！！！更新頑張ってください！！！！ (2022年7月12日 23時) (レス) @page25 id: b45f3d1284 (このIDを非表示/違反報告)
やくると(プロフ) - 新話の投稿、ありがとうございます (2022年5月22日 23時) (レス) @page24 id: c7fc45db3f (このIDを非表示/違反報告)
もずくとこん。 - 続き楽しみ!!応援してますぅぅ! (2022年5月8日 20時) (レス) @page23 id: b5934403b4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なき | 作成日時：2021年3月12日 22時
