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「いやぁ流石に現役時代みたいにはいかへんやろなぁ」
城の廊下を二人で歩きながら鬱様は言う
あの後、会議はお開きとなり私達はそれぞれの作業を行うため会議室を出た
「それにしてもよく今まで元暗殺者だって勘付かれませんでしたね」
「そりゃ必死こいて隠してたからなぁ。もしバレて周りの反応変わったら嫌やんか」
「それでも彼等に伝えたのは全てこの国のため...ですか。感動させてくれますね」
「...やかましいわ」
そう言って鬱様はポリポリと頬をかいた
それを横目で見ながら私は続けた
「.....貴方方の最終目的、それを成すには些か骨が折れるでしょう。本当にゾムさんが自分の意思でa国側についたのなら.....ね」
「どういうことや？」
「憶測ですが、戦争でゾムさんと連絡が取れなくなってから、戦場で彼の姿を見た人は誰もいなかったんですよね。ですがあんなに大勢の軍人がいるのにもかかわらず、誰一人彼の姿を見ないなんておかしな話です」
「...何が言いたいん？」
私は足を止めて鬱様の方を向き淡々と告げた
「元々ゾムさんは戦争の最中、貴方方との連絡を断つ予定だった。そして誰にも見つからずに戦場から抜けるルートも把握済みだった。...彼は戦争が起きるよりも前からa国側についていた」
鬱様はハッとした顔をしてこちらを向く
「ゾムがa国へ偵察に行った時か！」
「恐らく」
私、シャオロン様、ショッピさんの三人でn国へ偵察に行くのと並行で、ゾムさんはa国で隠密偵察を行っていた
その時に恐らくゾムさんはa国の人間と接敵してしまい、何らかの事があってa国側に付かざるを得なくなってしまったのだろう
ゾムさんとa国の接点といえばその時以外思いつかない
「じゃあゾムはそんな前から.....」
「あくまで憶測ですのでなんとも言えませんが.....助けましょう、絶対に」
「当たり前や」
鬱様は酷く真面目な顔をする
そのまま廊下の窓に顔をやり、窓に近づきそれを開けた
「Aはロボロについて表から調べてくれ。あとロボロがおらんくなった分の我々国のセキュリティ管理も。俺は裏からロボロについて調べる」
鬱様は窓枠に片足をかけると、そのまま窓から飛び降りた
窓に近づき下を見れば、既に彼の姿はなかった
「...流石の身のこなしだな」
元最強の素早い動きを見て思わず言葉がこぼれた
「どこが現役時代みたいにはいかないだよ。十分そこいらの暗殺者には到底出来ない動きだろ」
俄然やる気が出てきた
早速私は自室に戻った
続く (更新停止中)
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ツツジタケ - 続き楽しみに待っています！本当にこの作品大好きなんで一生待ち続けます！ (10月25日 20時) (
レス) @page25 id: 5d2983dfbd (このIDを非表示/違反報告)
ましゅ。(プロフ) - 続き楽しみにしております！ (2023年3月14日 20時) (レス) @page25 id: 2b9d230f0e (このIDを非表示/違反報告)
ましかに - 続き楽しみにしてます！！！！更新頑張ってください！！！！ (2022年7月12日 23時) (レス) @page25 id: b45f3d1284 (このIDを非表示/違反報告)
やくると(プロフ) - 新話の投稿、ありがとうございます (2022年5月22日 23時) (レス) @page24 id: c7fc45db3f (このIDを非表示/違反報告)
もずくとこん。 - 続き楽しみ!!応援してますぅぅ! (2022年5月8日 20時) (レス) @page23 id: b5934403b4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なき | 作成日時：2021年3月12日 22時
