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42.最大の嘘 ページ43

目を覚ますと病院だった。

よかった…生きてる。
帰ってこれたんだ。





「A!!」





そこには銀ちゃんと
土方さん、総悟くんがいた。


さっきまでは、みんな居てくれたみたい。


お妙ちゃん達は仕事へ行き

新八くんと神楽ちゃんは夜も遅い為
今日は帰したんだって。




「本当に…ごめんなさい…土方さんと総悟くんも…無理を聞いてくれてありがとう。私…帰ってこれたんだね」

「礼なら近藤さんに言ってくれ。お前の命を最優先にと指示があったからな」





おかげで私は助かったのだろう。
でもじゃあ奴は…?





「それからな、高杉は一旦逃した」

「……そっか」





奴が私を斬った時の顔が
脳裏に焼き付いている。


チラッと銀ちゃんを見たけど
奴の名前を聞いても反応を見せなかった。


それどころか…





「悪ィA、お前の手紙読ませてもらったんだわ」

「!!!」





直接話すつもりだったのに…
もうすでに全部知られていた。





「土方さん、総悟くん、銀ちゃんと2人にしてもらえる?」

「あぁ」





そう言って2人は病室を出て行った。
部屋には沈黙が流れる。





「ごめんね、銀ちゃん…」

「…」





銀ちゃんは私と視線を合わせてくれない。


そりゃそうだろう。
でもこの空気、耐えられない…






「ぶ…ぶっちゃけさ!かなり引いたでしょ?ヤバいよね、私」

「…」

「逆の立場だったらドン引きだよ。恥ずかしくてこんな女を彼女になんかしたくなくなるよね」





前に銀ちゃんに
全て終わったら気持ちを聞かせてって言ったけど
そもそも最初からそんな気なんてない。


勇気を貰いたかっただけの嘘。


銀ちゃんならもっと相応しい人に出会えるはず。





「私が言うのもあれだけど、銀ちゃん見る目無さすぎ!」

「…」

「だからこれからは選ぶ人を間違えちゃ…」









______パァーン‼









「うるせェよ」





頬に痛みを感じた。
そして冷たく、そう言い放つ銀ちゃん。





「怒って…当然だよね」

「あぁ」

「散々嘘付いたあげく、実は犯罪者だもんね。おまけに相手が高杉だし」





これほどの裏切りが
この世に存在するならば教えてほしい。





「……そうじゃねェよ」

「えっ…」

「俺が怒ってんのはそこじゃねェ。








.








.







勝手に人の気持ちを決めつけてんじゃねェよ」

43.強く、時に弱く→←41.そして、壊れた。



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なさん(プロフ) - アリスさん» どういたしまして! (2017年10月7日 23時) (レス) id: 7d29fdf294 (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - 教えて頂きありがとうございます。 (2017年10月7日 23時) (レス) id: e6bf6e1bae (このIDを非表示/違反報告)
なさん(プロフ) - 〜KBとか〜MBとかです。上手く説明できないのでググってみてはどうですか? (2017年10月7日 23時) (レス) id: 7d29fdf294 (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - 容量とは、、、?すみません。 (2017年10月7日 23時) (レス) id: e6bf6e1bae (このIDを非表示/違反報告)
なさん(プロフ) - アリスさん» 絵というより容量ですね。 (2017年10月7日 23時) (レス) id: 7d29fdf294 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:なさん | 作成日時:2016年4月11日 16時

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