【銀魂】キャバ嬢に恋した銀時くん

41.そして、壊れた。 ページ42

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何かが、大きな音をたてて
粉々に砕け散った。







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なぁA…



何で一人で背負い込んじまうんだ？
何で俺を頼ってくれなかったんだよ。


相手が高杉だからか？
高杉じゃなかったら頼ってくれたのか？





「何でAだったんだよ…」





あいつのやった事はもちろん
別に書かなくてもいい事まで全て
その手紙には記されていた。

俺の知りたくない事まで詳しく…


Aが自らやったワケじゃねェ事は分かった。

でもそれは俺にとって
あまりにもショックすぎる事実だった。





「イカれてやがる。とても惚れた女にできる事じゃねェ」

「でも奴がAといたであろう数ヶ月間、鬼兵隊による被害が激減してしてたんでさァ」





つまりそういう事。


この世界を壊す事しか考えてなかったあいつが、
松陽に執着してたあいつが、

その対象をAに変えたんだ。







いや、変わったんだ。
Aのおかげで。



確かに異常かもしれねェ。
俺は高杉を許さねェ。

だから死んでもあいつの肩なんざ持つ気はねェが





「旦那、奴が憎くねェんですかィ？」

「……憎いに決まってんだろ」





俺はあいつを責めきる事ができない。


何故か、狂気の裏に隠れた何かが
見えたような気がしたから________








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「なぁ、Aの処分はどうなる？」

「まだ分からねェが…最悪の場合の事も頭に入れておけ」

「……そうか。手紙、読んどいて正解だったわ」





こんな数々の事実、直接聞いていたら
俺はどうなっていただろうか。


いっその事、狂っちまいたい気分だよ。









”私を忘れてください”









お前は最初っから
俺から離れるつもりだったんだからな。

死んでも、生きてても…

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