【銀魂】キャバ嬢に恋した銀時くん (ページ28)

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27.くるくる天パの決意ページ28

～銀時Side～

甘味処でぼーっと空を仰ぐ俺。

Aと喧嘩して一週間ほど経った。
あれから店にも行ってない。

万事屋にも電話はかかってこないし
俺も電話をしていない。

「何やってんだか…」

一人の女に振り回されて…
騙されていいように使われてシメーだ。

本気になっても無駄な事。

「あれ？旦那じゃねェですか」

家を知ってても行けない自分が情けない。

そんな事したら
ストーカーと変わりゃしねェ。

″キャバ嬢と客″

それが俺達の関係だ。

「こりゃあ重症でさァ」

「……何だてめェか」

横から聞き覚えのある声がしたと思ったら
沖田くんだった。

「団子、食べねェなら頂きやすぜ」

「勝手にしろ」

つーか仕事しろよ税金泥棒が。

「言っときますけど非番ですから」

こいつ、心の声が聞こえんのかよ。

「聞きやしたぜ。Aと喧嘩したそうで」

「…」

「キャバ嬢に本気になって、とてもじゃねェけど今のアンタは見れたモンじゃねェですよ」

「ほっとけよ」

てめェこそAにベッタリなくせに。

「言っときますけど俺は別にAに恋愛感情持っていやせんので」

「だから何で俺の考えてる事が分かんだよ！！」

エスパーか？
エスパー総悟なのか？

「Aは面白れェ姉ちゃんみたいな感じですかねィ。まっ、姉上には到底敵わねェけど」

「……そうかよ」

そして沖田くんが言うには

Aが3日前から風邪で仕事を休んでいるという事
3日前の朝、Aが男と一緒だったという事。

「あれは確かに男の声でしたね」

「…」

まぁ居てもおかしくはないだろう。

まるでマニュアルがあるかのように
キャバ嬢は全員、彼氏いないと言うからな。

彼氏が出来たら辞める奴も多いし。

「このままでいいんですかィ？」

「もういっそキャバクラ通いはやめて、パチンコ通いでもすっかなー」

「いや、それ今もでしょ」

いいきっかけが出来たのかもしれない。