【銀魂】夜兎族最強と真選組最強 2

52.東の地の四天王 ページ5

「A…だったか？何を企んでやがる」




高杉の目が鋭くなった。




「別に。少なくともアンタとは逆だよ。アンタこそここで何してんの？世界を壊すんじゃなかったの？」

「俺ァ別に急いじゃいねェよ。時が来たら動くさ。それにここは俺の寝床だしな」




ようは基本は京にいるみたい。




「アンタ、京で何が起こってるか知らないの？」

「さァな。だが聞いておこうか。面白そうな匂い…」

「隊長！！今連絡があって、ぎおんで奴らが現れました！！」




高杉が言い終えるまでに
ポチがそう言った。


タイミング悪すぎ…
よりにもよってあっちに…




「ポチ、船に連絡を！！向こうに合流する！！」




指示を出し
この場から離れようとした時だった。




「そうはさせないぜ。夜の兎さんよォ」




辰羅族の集団が現れ
私達は奴らに囲まれてしまう。




「そっちも二手に分かれたか」

「あぁ。そっちの行動はバレバレだ」

「ふん。こっちから行く手間が省けた」

「生意気な娘だ」




二手に分かれてる分
思ったほどの人数じゃない。




「おいおい、まだ話すら聞いちゃいねェのによォ」

「何なんスかこいつら！！」

「おや？仲間じゃないのか？」




どうやらこいつらは
私達が仲間だと思ってたらしい。




「ちげェよ！！」

「まぁいい。いい事を教えてあげよう、兎さん」




そいつはニヤっと笑って言った。




「俺達は何もぎおん近辺だけじゃない。ここからはるか東、江戸のかぶき町にもアンテナを張ってるんだ」

「！！！」

「あっちには春雨第四師団団長、華蛇がいる。向こうもそろそろ暴れてる頃かな？残念だったな、京もかぶきも俺達のものだ」




まさかかぶき町まで…


それに華蛇って誰だ？
そんな女は春雨にはいなかったはず。









.








ー かぶき町 ー




「辰羅か…夜兎と並ぶ傭兵部族をここまで揃えるたァ、やっぱりただの博打好きの姉ちゃんじゃねェな」




とある建物の一室にいるのは
華蛇が率いる辰羅族と、次郎長。


どちらもかぶき町四天王の二人だ。



かぶき町の四天王のパワーバランスが崩れ
大抗争となりかけていた。


だがすべては華蛇による陰謀だった。




「長きに渡った貴様との戦いもこれで終わりじゃ。この町はもうわしのもの。いいや、宇宙海賊春雨第四師団団長、華蛇のものと言った方がいいのかい…」

「ついに尻尾出しやがったな、化け狐め」

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