【銀魂】夜兎族最強と真選組最強 2

61.利用し合う関係 ページ14

〜高杉Side〜




「晋助様！この女を春雨に渡してどうする気っスか？」

「賢く利用させてもらわねェとなァ」




俺達は今、春雨の母艦に着いた。




「気を付けて下さいね」

「心配いらねェよ」




部下を船に残し
華蛇を連れて阿呆提督のいる部屋に向かう。






＊＊＊





「おー、高杉殿。ん？そいつは…！！」

「アンタらが探してたもんだろ？」

「ガッハッハッ！！よく見つけてくれた！どこに逃げておった？」

「江戸だ」




この女は組織の金を持ち出し逃げていた
元春雨の第四師団団長。


提督は部下を呼び
女を牢屋にぶちこむよう指示を出す。




「なァ、提督よ」

「何だ」

「ちょいと聞きてェんだが、あのAって女は破門になったのか」

「あー、あいつか。破門も何も、見せしめに神威が殺したよ」




そう言ってまた豪快に笑いやがった。


やはりな。
俺の予想通りだ。




「そいつがもし女を生かしてたら…どうする？」

「ふん、バカげた話を」

「ちゃんと確認したのか」

「…」




こいつの顔色が
どんどん悪くなっていくのが分かる。




「ま…まさか…」

「あぁ。生きてやがるぜ」

「何ィィ！？」




発狂した提督は俺に
その神威って男を殺すよう命じた。




「あいつは今や俺の地位をも脅かす存在だ。丁度いい理由ができた。神威にはお前を殺すよう仕向ける。そしたら勾狼らと共に神威を殺れ」




果たしてどんな奴か…
見定めといこうじゃねェか。

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