60.伝説の男達 ページ13
エリザベスはラジカセを持ってきて
カチャカチャと何やら作業を始める。
てか今時ラジカセって…
まぁクラシックとかジャズでも
かけてくれるのだろうか。
なんて思いながら資料のページをめくる。
「なになに…侍の国、この国がそう呼ばれていたのは今は昔の話。20年前…」
読みかけると音楽が流れてきた。
てかこれ…
クラシックどころか…
「やるなら今しかねー ZURA やるなら今しかねー ZURA」
「…」
「攘夷がJOY JOYが……ふがっ！！」
私はおもいっきり桂を殴り飛ばす。
「お前が歌うんかいィィ！！ラップじゃ気持ちも落ち着かんわ！！てか何でエリザベスもノリノリなんだよ！！」
「ラップ…じゃない…カツラップ…」
「うるさい！！！」
もう嫌だ、こいつら…
桂がのびている間に
私は資料に目を通す。
攘夷志士とは、約20年間
江戸に開国を迫る天人と戦った侍の事で
これを攘夷戦争と呼ぶらしい。
なるほどね。
天人から江戸を守る為に戦ったんだね。
�狎鐐菲�期の伝説の侍��
さらにページをめくるとそう書いてあった。
白夜叉・坂田銀時
狂乱の貴公子・桂小太郎
鬼兵隊総督・高杉晋助
桂浜の龍・坂本辰馬
坂本って言えば
確か牙刃隊と取引してる快援隊の…
「えらく真剣に読んでおるな」
「……アンタ達、凄かったんだね」
銀ちゃんのあのだらしない姿からは
桂のあのアホな姿からは
まったくと言っていいほど想像がつかない。
「俺もかつては幕府に対してテロ活動をしてたんだ。銀時も何度も誘った。だが、ここには大切なものが増えすぎた」
仕事をサボってるワケじゃないのか。
「高杉は…奴だけは大切なものがないんだな。だから今もああやって…」
「少なくとも昔はあったさ。俺も銀時も高杉も…大切だったものがな」
『今更戻れねェよ、通って来た道なんざ』
昨日の高杉の言葉を思い出した。
過去と現実を見てる奴の目を。
「……そっか。ありがとう、桂。帰るわ」
桂の言葉が気になったけど
これ以上、聞いてはいけない気がした。
第一、私には関係ない事だから。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 467人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「銀魂」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
モモ - この作品とっても面白いです！！！沖田と神威、最高です！！！ (2015年8月31日 13時) (
レス) id: 0593e0ea3b (このIDを非表示/違反報告)
春花 - 沖田きゅん格好いい！私いつもドSだけど、うん。沖田きゅんのためならドMになってもいいッ！！！！！！ (2015年6月21日 10時) (レス) id: 0495e26250 (このIDを非表示/違反報告)
愛 - やけマヨｗ マヨリーンハーフｗ三角関係で泣いたのにこの落差ｗｗやっぱこの小説大好きです！思わず2コメしちゃいました！ (2015年6月5日 5時) (携帯から) (レス) id: 3b8b7e5795 (このIDを非表示/違反報告)
舞花(プロフ) - 続編おめでとうございます！ 何度読んでも面白いです♪これからも更新頑張ってください！！ (2015年5月11日 20時) (レス) id: bf0a57686e (このIDを非表示/違反報告)
サユ - 続編おめでとデスゥー！ これからも頑張って下さい★☆ (2015年5月6日 14時) (レス) id: 20acbef3cf (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：なさん
| 作成日時：2015年5月3日 7時
