【銀魂】夜兎族最強と真選組最強 2

58.オセロをすべて白に ページ11

少しだけ時間を遡る。








「邪魔するぞ」

「てめェら…こんな所に来る暇があったら仕事しろよ。この腐れポリ公が」




午後、土方さんと山崎と一緒に
万事屋に来た。




「仕事で来たんだよ。あの女は？最近見かけねェが」

「仕事で京って所に行ってるネ」

「やはりそうか」

「やはりって何だよ」

「いや…」




そして土方さんは続けた。




「昨日のかぶき町の事件あんだろ？実は京でも同じ事が起きてたらしい」

「そうなんですか！？じゃあAさんは、京を襲ってたワケじゃなさそうですね」

「きっと京を救いに行ったアル！」

「ったく…紛らわしいニュース流しやがって」




京に居るって事は、あのニュースの夜兎族は
どうやらAで間違いなさそうだ。




「これは極秘情報なんだが、京にいた夜兎族ってのは高杉らと一緒に戦ってたって話だ」

「高杉と！？」




その名前に旦那はいち早く反応を見せる。




「何で…」

「それに春雨の女が倒れてた大江戸病院の前で、あの女の部下2人と高杉が一緒にいるところを真選組の隊士が見かけた」




この情報は間違いねェ。
俺も信じたくはねェけど…




「何かの間違いアル！」

「何で一緒にいたかは知らねェが、それ以上にあの高杉が京を守る為に戦うとは思えねェ」

「要するに、てめェらはAを疑ってんだな？」




俺は何も言い返せなかった。


だが土方さんは淡々と話を進める。




「あの女は春雨を裏切った。なら裏切りはおハコじゃねェのか？鬼兵隊の回し物かもしれねェ。だからしばらくあの女を見張らせてもらう」

「ふざけんなよ！！根拠もないのにそんな事許さないネ！！おちお前、黙ってないで何とか言えよ！！」




チャイナは俺を見てそう言った。




「俺はこんな事したくねェが、白黒ハッキリさせればいいだけでィ。あいつには悪ィけどな」

「そう言う事だ。例えお前らでも邪魔しようもんならしょっぴくからな。遊びじゃねェんだ」




白だと分かればいいだけ。
確認するだけだ。

59.髪に巻かれて死ね！→←57.何この嫌な感じ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す