01.入団は派手にいこうや ページ2
「どういう事だ、神威!!」
「さぁ。俺にもよくわかりません」
ここは宇宙海賊春雨の母艦の中。
ワケが分からないといった顔の阿呆提督
そして、ニコニコと笑っている
春雨の雷槍こと第7師団団長、神威。
床にへたっている春雨の奴らを
足で踏みつけながら私はもう一度言った。
「だから言ったでしょ?私を春雨に入れろと。こんな奴らよりよっぽど私の方が役に立つ。ねぇ、神威」
私は一人、船に乗り込み
春雨の奴らを蹴散らしてやったのだ。
「そうかもね。いいんじゃないですか?別に」
笑顔でそう言う男。
「だそうですけど?」
「お前も夜兎族か。夜兎とは本当に血が好きみたいだな」
「宇宙最強の戦闘種族ですからね」
_____夜兎族。
それは宇宙の三大傭兵部族の一つ。
「まぁよいだろう。神威、何かあったらお前が責任を取れ」
「嫌ですよー!何で俺が?」
口を尖らせながら男は言った。
「お前の知り合いと言うから入れてやるんだ。その娘に野暮な事はするなと言っておけ」
とういうワケで
案外簡単に春雨に入れてしまったのである。
ちょろいな
この阿呆提督って男も。
「ありがとうございます。アホ…阿呆提督」
と、お礼だけして
私は男と一緒に部屋を出た。
「元気そうだね、神威」
「何しに来たの?」
そう。
彼とは顔見知りなのだ。
いや、因縁の相手と言うべきか…
「神楽、ずっと心配してたよ」
「…」
妹である神楽の名前を出すと黙ってしまい
少しの間を開けてから神威は振り向き
「二度と俺にその名前を言わないでね。殺しちゃうぞ?」
ニコニコと笑いながらそう言って
どこかへと行ってしまった。
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優衣 - 神威かっこよすぎてヤバいです! (2016年4月28日 9時) (レス) id: f1a977784f (このIDを非表示/違反報告)
(。-_-。) - 凄い面白い!こんなん書いてくれてありがとうです! (2016年3月12日 20時) (レス) id: fedc7e71e6 (このIDを非表示/違反報告)
Sayura(プロフ) - なさんさん» ありがとうございます!紹介させていただきます^ ^ (2015年9月5日 5時) (レス) id: 44ff7cdde6 (このIDを非表示/違反報告)
なさん(プロフ) - Sayuraさん» 嫌だなんて、とんでもないです(*_*)めちゃくちゃ嬉しいです!ありがとうございます♪ (2015年9月5日 1時) (レス) id: 2d6a1f59d0 (このIDを非表示/違反報告)
Sayura(プロフ) - 初めまして、Sayuraと言います。とても面白いと思ったのでこの作品を私の作品で紹介したいのですが、いいでしょうか?嫌だったらすみません。続編の更新楽しみにしてます^ ^ (2015年9月4日 21時) (レス) id: 44ff7cdde6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なさん | 作成日時:2015年4月20日 4時