怪力少女は恋を知らない〈第六部〉【NARUTO】

第２９０話 ページ44

サクラside





サクラ「シカマルと付き合ったって…でもッ…アンタ、ずっと……カカシ先生の事…」

『良いの。カカシさんにはフラれちゃったし。シカマルが私を選んだから私もシカマルを選んだの』



A…アンタ何言ってんのよ…
無理して笑ってるじゃない…

アンタも、私と一緒よ。

自分に嘘をついてる。

自分に嘘をつくなって言ったのは…アンタじゃない…！
唇が震える。



サクラ「A！アンターー」

シズネ「サクラ！A！」

『シズネ先輩…！？』

シズネ「綱手様が…！目を覚ましたわ！」




私とAは見つめ合い。
やったー！と声を上げた。



『じゃあサクラ！皆に伝えに行こう！』



私の手を取るA。
私はハッとしてAの手を振り払う。

もちろんAは驚いたように目を見開く。



サクラ「アンタは…シカマルの所に行きなさい」

『え？シカマル…？』

サクラ「シカマルに、本当の事を言ってくるのよ」




そう言うとAは一瞬驚いた顔をして、ニコリと困ったように笑った。




『本当も何も……私はシカマルがーー』

サクラ「Aの馬鹿！！」



Aの頰を叩く。
Aの顔なんて殴った事もないし、殴ろうと思った事もない。
でも、さっきは本当に殴りたかった。



サクラ「自分に嘘をつくなって言ったのはAでしょ！？アンタが自分に嘘ついてどーすんのよ！しゃんなろーが！！」



お願いだから…アンタだけは…

私と同じ道を進まないで。




『サクラ…』

サクラ「！」



Aが私の首に腕を回す。
……抱きついてる？

肩にポタッと何かが落ちた。



『………ごめん』

サクラ「……馬鹿…」

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