22. こたつと私の良いところ ページ22
A ｢そっか。確かに、自分の家にあった方が便利だもんね！｣
SE ｢はい。それに、テーブルも買い換えようかと思ってたので｣
A ｢ってことは、セットで買うってこと？｣
SE ｢はい｣
A ｢なるほど…。どれがいいのかな？｣
SE ｢迷いますね…。あ、これ。ヌナの家にあるのと似てません？｣
A ｢本当だ！笑｣
SE ｢笑｣
A ｢沢山あるよ。あ、見て！ダイニングのこたつもある！｣
SE ｢へ〜、こんなのもあるんだ！｣
しばらく、色々なこたつを見て回ると…
A ｢どう？いいのあった？｣
SE ｢はい！これにします｣
セフンが選んだのは、長方形でダークブラウンのテーブルに紺色の布団を合わせたシンプルなデザインのこたつ
でも、まさか
？ ｢あれ？｣
？ ｢どうかした？｣
？ ｢いや、なんでも｣
この時、誰かに見られてたなんて思いもしなかった
後日配送してもらうことにして、お会計を済ませると家に帰った
次の日…
A ｢部長、見積書の確認お願いします｣
LH ｢おう、もう出来たか。ここ数日で急成長だな｣
A ｢それ褒めてます？｣
LH ｢いや｣
A ｢ですよね。部長が私を褒めるわけがない｣
LH ｢当たり前だろ｣
A ｢部下の良いところを見つけて褒めるのが上司の仕事では？｣
LH ｢お前の良いところって…どこ？｣
A ｢最っ低｣
LH ｢……あ、一つだけあった｣
A ｢！！、どこですか？｣
LH ｢その生意気な性格だ｣
A ｢はぁ？ほんっとに最低！！｣
LH ｢態度の悪さは褒めてやってもいい｣
A ｢嬉しくない！｣
LH ｢褒めてって言ったのお前だろ｣
A ｢それ褒めてないから！！｣
A ｢はぁ…疲れた。アイツのせいで疲れた｣
YN ｢何で、見積書確認してもらうだけなのに喧嘩してるのよ｣
A ｢だって、アイツが喧嘩売ってくるから！｣
YN ｢気持ちは分かるけど、部下ならムカついても感情を押し殺さないと｣
A ｢何で部下だからってこっちが遠慮しないといけないの？向こうだって散々言いたいこと言ってきてるのに｣
YN ｢それが、この世界のルールなんだよ。嫌でも我慢。Aみたいに素直に言えたら一番良いんだけどね｣
A ｢……｣
YN ｢素直に言える人って、本当にごく一部の人だと思うの。私は、上司に向かってなんでも言えるほどの勇気はない…｣
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作者名：NATZU | 作成日時：2020年12月8日 4時
