3. 仕事の大変さ ページ3
私はルハンさんに怒られる毎日を送っている(現在進行形)
最初に会った時に急いでて、ちゃんと謝らなかったから、根に持たれてるのかなー…
でも、怒るにしても言い方があるでしょ！
いや、怒られるのは仕方ないよ？ミスが多いのは事実だし…
けど！あの鬼上司、本当口悪い！！
まぁ結局は、何も出来ない私が悪いんだけど…
入社して2年は経つのに、未だに雑用係的なとこあるし、契約取りに行くのだって、他の同期達はもう自分で取りに行ってるのに、私は部長の後ろにいるだけで何もするなって言われてるし…
これじゃあ、怒られに来てるようなものだよ
それに比べて、器用でなんでも簡単にこなすベクは営業部期待のエースって感じで、毎月の売上ランキングは常に上位をキープしてる。皆から期待されてて、ちゃんとその期待に応えてる
同期なのに、同い年なのに、かなりの差をつけられた
A ｢はぁ…｣
LH ｢おい｣
A ｢……｣
LH ｢無視するな。ため息ついてないで仕事やれ｣
A ｢そりゃあ、ため息もつきたくなるでしょ｣
LH ｢は？｣
A ｢…あの、もっと部下を労るとかできないですか？｣
LH ｢お前を労る理由がない｣
A ｢あー本当、嫌な上司…(ﾎﾞｿｯ)｣
LH ｢聞こえてんだよ、ったく…そんなこと言ってないで早く終わらせろよ。あと、午後に外回りだからお前もついてこい｣
A ｢…部長｣
LH ｢何だ｣
A ｢私、部長が出かける度に同行してるんですけど、ただの付き添いって意味あります？｣
LH ｢あるから連れてってんだよ｣
A ｢何のですか？｣
LH ｢俺のお手本をお前に見せることで、仕事を覚えさせるため｣
A ｢？｣
LH ｢営業部は外部の人間と関わる機会が沢山ある。だからこそ、相手によって様々な角度から対応しなければならない｣
LH ｢そうなった時にどう対処するか、その人に合った寄り添い方は何か、それを見て学ぶ。お前はまずそこからだ｣
A ｢……それが、他の人にはできてて、私にはできてないと？｣
LH ｢納得いかないかもしれないが、付き添いの意味も分からないようじゃ、一生雑用係のままだぞ｣
A ｢っ…｣
LH ｢この後の外回り、嫌ならついてこなくていい。仕事も、納得がいかないようなら辞めてくれて構わない。お前の代わりはいくらでもいる｣
A ｢……｣
私は全く、営業の大変さを理解していなかった…
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 46人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：NATZU | 作成日時：2020年12月8日 4時
