六つ子とヤンキーガール【おそ松さん】

正体 ページ30

家に帰り、ご飯を食べ終えた私たちは松野家から持ってきたちゃぶ台を囲んだ




「えーっと、今回の件なんですが...」



コホンと、咳払いをしみんなに伝える



「え、えっとね。私、親関係とかで昔から喧嘩を売られることが多くて...


全部、それを相手にしてきたんだ。だから気付いたら変なあだ名がついてたり、うん、みんなと同じ感じ」



へらっと笑ってもみんなは真剣な顔で聞いてくれている



「頑張ってる両親を馬鹿にされたくなくて、こんなことしても、何も変わらないのに自分を抑えきれなくて高校に入ったときもほぼ毎日喧嘩してた。



それで、ある時思ったんだ。
お母さんやお父さんに邪魔にならないところに行こうって、心を入れ替えて普通の高校生しようって」



ま、一軒家買ってもらっちゃったり迷惑かけてるんだけど、と言う



「流石に、こっちの方まで噂はきてなくてよかったーって安心したんだ。

髪の毛の色も変えたし、髪型も変えた、目つきも悪くないようにしたり





...でも案外、人と接するの苦手な方で友達もできなかった。



どうしよっかなーっと屋上で悩んでいたら









君たち六つ子にであった」



一人一人の目を真っ直ぐ見て言う





「ほんとにほんとに、助けられたんだ」



ニコッと笑ってありがと！と言うとみんなは顔を見合わせて笑ってくれた





カ「話してくれてありがとう。A。」


カラ松が優しく笑う







ト「ねぇ、ところでなんて呼ばれてたの？」




トド松は心当たりがあるのか真剣に聞いてきた





「えっと、









......西の赤龍、かな？」




なんだか恥ずかしいので目を伏せ気味に聞くと

反応がない







すると、


「「「「ええええええええ！！！！」」」」



目を見開いて叫んでいた


なんか知らないけど、すっごいびっくりしている






おそ松さん以外の5人はおそ松と私を見比べている



え？


なに？？？









なぁなぁ、とおそ松さんは言うと

少し口ごもって






「えーっと、A。









..........俺、東の赤龍。」




と言って鼻をかいて笑った

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