【3A】命懸けの授業【今から皆さんは人質です】 (ページ7)

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SIDE 柊

朝礼を終えると森崎先生から
しつこく食事に誘われ、全て躱しながら返事を
していると

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佐久間先生から大量の荷物が来たと言われ丁度隣に居たAを連れて半ば逃げるように職員室を後にした

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その後、廊下で

貴『もう、荷物一緒に運びますけどタイミングとかもうちょっと考えてくれても良かったんじゃないですか??"柊くん"』

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なんて、嫌味っぽく言われた

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柊「悪いな。丁度隣に居たから」

貴『丁度って、、森崎先生からの視線が痛かったです』

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そう言いながらムクれるAは、
不謹慎なんだろうが可愛らしかった

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柊「ﾊﾊｯ確かに強い視線だったな」

貴『笑い事じゃありません』

笑って言うと、そう一言叱られた

・

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Aとは幼い頃から一緒だった所謂幼馴染みだ

進学先が別々になってからはお互い忙しくて、たまに連絡を取るくらいになっていたがこの春の入学式の時に再開した

まさか、ここに来るとは全く思っていなかったから驚きだった

ただ、俺は彼女が計り知れない苦しみを抱いていた事にその時はまだ気づかなかった___

・

・

あの後、段ボールを魚住と宇佐美に倒されAとまた積み上げ、やっとの事で美術室に運んだ

・

貴『は～、やっと終わった。じゃあ、私は職員室に戻るね』

柊「あぁ、ありがとな」

・

礼を言うと

・

貴『大したことないよ。じゃあ、また後で』

・

そうヘラっと笑い彼女は美術室を後にして行った

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柊(また後で、、か)

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"また、後で"は、もう無いと言う少しの心苦しさに俺は顔を顰めた

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柊「ごめんな、、」

・

その一言は誰にも拾われること無く虚しくも空に消えていった

きっと、もう彼女に会うことも無いんだろうな

そう思って俺は命懸けの最期の授業の幕を開けた

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なのに

・

貴『ひいらぎ、くん？』

柊「A、、なんで、、」

・

お前だけは巻き込みたくなかった…

なのに、どうして居るんだ