3月1日 ページ2
SIDE 羽山
卒業まで残り10日
生徒達は大体が進学先などが決まり
休む人達もチラホラ
そんな中でも教師という者に休みはなく
今日も私は魁皇高校で
副担任兼美術部副顧問として働く___
朝礼が終わり机の上の物を整理していると
「柊せーんせ!今日ご飯でもどうですか!?」
と、聞いている森崎先生がいた
柊「すみません。今日はちょっと用事が」
「あ、じゃあ明日は!」
柊「明日もちょっと」
「じゃ、明後日!明明後日、弥明後日、なんなら、五明後日でもいいですよ!」
なんて、やり取りをしていた
貴(なんと、凄い勢い、、)
その質問を全部躱している柊先生にも凄いとは思ったけれど、食い下がらない森崎先生は更に凄いと思った
そこに
「柊先生!荷物届いてますよ!すんごい量の!」
と、言って来たのは佐久間先生
その言葉を聞き
柊「あ、すぐ行きます!羽山先生手伝ってもらえますか?」
貴『え!?あ、はい!』
と、私にも声をかけてきた。
断る理由も特に無いので手伝います。
けど、森崎先生からの視線が痛い、、
____
貴『もう、荷物一緒に運びますけどタイミングとかもうちょっと考えてくれても良かったんじゃないですか??"柊くん"』
柊「悪いな。丁度隣に居たから」
貴『丁度って、、森崎先生からの視線が痛かったです』
あ、なぜ、柊先生のことを柊くんと呼んでいるかというと小中高と一緒の幼馴染みだったから
進学先は別になったから、その後は時々連絡取るくらいになっていたのだが入学式の時に再開した
柊「ハハッ確かに強い視線だったな」
貴『笑い事じゃありません』
なんて話しながら運んでいると
「せんせー、おっはよー!」
ドンッ
「ホームルーム遅れんなよー!」
魚住さんがダンボールを倒しそれを見て笑いながら
そう言って掛けて行く宇佐美さん
貴『二人共あとで職員室に来なさい!』
「はーちゃんも遅れないようになー!笑」
私の声は虚しく2人はさっさと教室に向かっていった
そこへ茅野さんが心配の声を掛けてきたが柊くんは、チャイムが鳴るからいいと断った。
貴『こんなにどうするの?』
柊「…来年の教材で使うんだ」
一緒に積み上げながら気になっていたことを聞くとそう返ってきた。
貴(来年の教材…ねぇ。今から?)
この後起こる出来事を私はまだ知らない_
172人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:となりの家の柿の木さん | 作成日時:2019年2月20日 22時