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冬哉side

ん…あぁ……。

眠い。

現在登校中な訳だが、なぜか隣に時雨がいる。

「時雨、どうした?」

「いーや特に何も?冬哉と登校したいだけだよ。」

俺と登校したいだけ、ってどんな理由だよ。

そして学校に着いた。

「冬哉、今日さ……午前中は班行動だって。」

「あぁ、あれだろ。地域のことを調べてこいってやつだろ?」

ま、班のメンバーいい奴ばっかりだからいいけど。

「俺嫌なんだけどなぁ……。」

「お疲れ。頑張ってこい。」

時雨の班には世間一般で言うぶりっ子がいる。

さすがに小文字厨って訳ではないけど。

「あ、時雨くん!あのねあのね!今日はちょっとお洒落してきたんだよ!かわいいでしょ?」

「え、あ、あぁ、うん。」

こんな感じで話しかけてきたその当人、鹿島裏愛さん。

文字だけだとそんなにそんなにだが、行動が媚びている。

わざと倒れたり、わざと上目遣いしたり。

そういう行動が媚びている、という理由で陰でいじめられているんだとか。

尚、当人は媚びをやめるつもりはないらしい。

まぁ……愛してほしいってのが歪んだんだろうな。

そういう奴にはとことん付き合ってやるのが一番だが、それを周りが避けるから当人の行動はもっと激しくなって、それで周りからのいじめも酷くなりまた媚びて、また繰り返す。

そういう負のループに陥るんだろうな。

「あ、冬哉くん!いつも副会長の仕事お疲れ様!これからも頑張ってね!」

鹿島さんは時雨から離れてこっちに来た。

「うん、ありがとう。鹿島さんもいろいろ頑張ってね。」

「うんっ!ありがとう、冬哉くん!」

時雨とかは鹿島さんに毎回こういう扱いをする俺を驚きの目で見る。

誰に対しても同じような扱いだから、変わらないだろ。

こういう幼い奴はとことん甘やかして最初からやり直すのが一番いい方法だけどな。

「また後でね!時雨くん!冬哉くん!」

「う、うん。」

「また後で。鹿島さん。」

鹿島さんは走り去った。

「はぁ……。冬哉、班変わって。」

「他の奴に不公平だから却下。」

時雨は肩を下ろした。

「でも時雨、全員が不公平にならない方法なら変わってやるけど?」

「う……はーい。」

時雨はしょぼんとした。

「時雨、いい子。」

時雨の頭を撫でると時雨は少しずつ回復した。

「冬哉、ありがと。俺、頑張る。」

「ふふっ、頑張れ。」

時雨はそう言って元のように笑った。

俺は時雨の手を握って校舎へ向かった。

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夏夜桜 - 夢華さん» 面白いんですか?ありがとうございます!更新頑張ります。 (2019年1月9日 22時) (レス) id: dbd4689f32 (このIDを非表示/違反報告)
夢華 - とっても面白いですね!更新楽しみにしてます!がんばって下さい! (2019年1月9日 18時) (レス) id: ceff9b5b24 (このIDを非表示/違反報告)
夏夜桜 - 更新頑張りますね!何かあったらコメント欄に行かせてもらいます。設定ありがとうございました。 (2019年1月8日 21時) (レス) id: dbd4689f32 (このIDを非表示/違反報告)
大手裏剣(プロフ) - 購入ありがとうございました。応援しています!更新頑張って下さい。なにがあればご連絡下さい。 (2019年1月8日 21時) (レス) id: 930f4adcc1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夏夜桜 | 作成日時:2019年1月8日 20時

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