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冬哉side
ふわぁ……ねむっ。
「冬哉って弁当なの?」
「うん。秋篠宮もでしょ。」
俺の弁当を見てそう言った秋篠宮だか、本人も弁当を持っている。
「そうだけど、ちょっと貰う。」
そう言った秋篠宮は箸を持つ手をのばして、俺の弁当からおかずを取った。
しかも俺が好きな唐揚げ。
俺は問答無用で秋篠宮の弁当から唐揚げを取った。
ぱくっと食べると、普通に美味しかった。
「なにあれ、萌える。」
「うん。あの二人に言うべきかわからないけどかわいい。」
「いいなぁ、いいなぁ。俺も唐揚げ食べたい!」
「……そうやね。 」
相変わらずだな、こいつら。ま、いいか。
闇は耳が少しだけ悪いらしく、少し反応が遅れることがある。
俺らはもう慣れっこだからいいんだけど、秋篠宮はどうなんだろ。
「……冬哉くん、食べんの?」
「へ?あ、食べる食べる。ちょっと考えごとしてただけ。」
俺が言うと闇は頷いて自分の弁当を食べ始めた。
俺は軽く手を合わせて食べ始めた。
「うまっ!なぁなぁ、今度冬哉の家で飯食べたい!」
「俺もー!」
「俺も俺も!」
「……冬哉くんがええなら食べたいな。」
「俺も。」
え、俺の家でかよ。
「まぁ、別にいいけど……。秋篠宮、午後もサボり?」
「そうだけど?」
こいつ……余裕って感じだな。
ま、知ったこっちゃない。
「闇、今度本貸して。」
「……わかった。冬哉くんもお願い。」
よし。
なに貸そうかなー。
残り少しになった弁当を食べながら考える。
「冬哉、そろそろ昼休憩終わり!帰るよ!」
時雨に声をかけられ、急いで片づけて教室に戻った。
あと二つ授業終われば放課後。
彩乃さん、俺をどこへ連れてくんだろ。
ま、いいや。
次の時間の準備をして、本を取り出して読みはじめた。
そのあと、チャイムの音で現実に引き戻された。
そして授業が始まった。
授業を真面目に二つとも受けて、放課後。
片づけて彩乃さんのところへ行くと、友達に囲まれていた彩乃さんは
「それじゃ、またね!」
ってその友達に言って、俺のところに来た。
「それじゃあ、よろしくね。」
「わかった。」
二人で廊下を歩いて下駄箱に。
明らかに冷やかそうとしてくる奴らを無視して靴を履いて彩乃さんと下駄箱から出た。
「急にごめんね。」
「別に大丈夫だよ。」
彩乃さんは歩き始めた。
俺はその後ろからゆっくり歩き始めた。
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夏夜桜 - 夢華さん» 面白いんですか?ありがとうございます!更新頑張ります。 (2019年1月9日 22時) (レス) id: dbd4689f32 (このIDを非表示/違反報告)
夢華 - とっても面白いですね!更新楽しみにしてます!がんばって下さい! (2019年1月9日 18時) (レス) id: ceff9b5b24 (このIDを非表示/違反報告)
夏夜桜 - 更新頑張りますね!何かあったらコメント欄に行かせてもらいます。設定ありがとうございました。 (2019年1月8日 21時) (レス) id: dbd4689f32 (このIDを非表示/違反報告)
大手裏剣(プロフ) - 購入ありがとうございました。応援しています!更新頑張って下さい。なにがあればご連絡下さい。 (2019年1月8日 21時) (レス) id: 930f4adcc1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夏夜桜 | 作成日時:2019年1月8日 20時