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冬哉side

彩乃さんについて行くと街に着いた。

どうやら行き先は街だったらしい。

「冬哉くん。」

彩乃さんに呼ばれてそっちを向くと、兎、熊、猫の人形を抱えていた。

「どれがいいかな。冬哉くんの好きな動物、いる?」

兎、熊、猫か。

……兎以外ならどれでもいいけどな。

「兎以外かな。」

俺が言うと彩乃さんは兎の人形を置いて、熊の人形と猫の人形を見比べた。

彩乃さんはしばらく悩むと、熊の人形を置いた。

「これにする。」

彩乃さんは店内に入っていく。俺も続いて中に入った。

店内はまさに女の子向けとわかるもので溢れていた。

「ありがとうございましたー。」

買い終えたらしい彩乃さんは猫の人形を持ってこっちに来た。

「ごめんね。もうちょっとだけ付き合って。」

「別にいいよ。」

彩乃さんは俺の手を取って歩き始めた。

しばらくすると、綺麗なカフェについた。

「お二人様ですね。こちらへどうぞ。」

店員に案内されて、二人席に座った。

「私は決めたけど、冬哉くんなににする?」

俺はメニューを見て考えた。

……紅茶でいいか。

「紅茶かな。」

「わかった。」

彩乃さんは店員に頼んでいた。

そして少しすると飲み物が二つ運ばれてきた。

彩乃さんはタピオカ?っていうのの入ったミルクティーとパンケーキ、俺はストレートの紅茶。

「ね、冬哉くん。」

「どうしたの?」

彩乃さんはミルクティーを飲んで言った。

「連絡先、交換してくれない?」

「いいよ。」

そんなことか。

俺は彩乃さんと連絡先を交換した。

彩乃送れてるかな?
冬哉送れてる。

そう返信すると女の子っぽいかわいらしいスタンプが入ってきた。

スマホから顔を上げて彩乃さんの方を見ると、彩乃さんも気づいたらしくこっちを見て微笑んだ。

それから少し話をしたりしていると、いつの間にか外は薄暗くなり始めていた。

「最後にちょっと、行きたいところがあるんだ。」

「わかった。行こうか。」

彩乃さんの分と俺の分を払ってカフェから出た。

相変わらず、彩乃さんは俺の手を取って歩く。

最初と比べてゆっくり歩く俺と彩乃さん。

そして着いたのは、夜景が綺麗に見えるところだった。

街のあかりが散りばめられた宝石みたいに見える。

田舎の方で夜に見る星もそうだけど、都会の方は眩しいくらいだ。

でも、なんでこんなところに?

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夏夜桜 - 夢華さん» 面白いんですか?ありがとうございます!更新頑張ります。 (2019年1月9日 22時) (レス) id: dbd4689f32 (このIDを非表示/違反報告)
夢華 - とっても面白いですね!更新楽しみにしてます!がんばって下さい! (2019年1月9日 18時) (レス) id: ceff9b5b24 (このIDを非表示/違反報告)
夏夜桜 - 更新頑張りますね!何かあったらコメント欄に行かせてもらいます。設定ありがとうございました。 (2019年1月8日 21時) (レス) id: dbd4689f32 (このIDを非表示/違反報告)
大手裏剣(プロフ) - 購入ありがとうございました。応援しています!更新頑張って下さい。なにがあればご連絡下さい。 (2019年1月8日 21時) (レス) id: 930f4adcc1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夏夜桜 | 作成日時:2019年1月8日 20時

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