検索窓
今日:2 hit、昨日:12 hit、合計:124,763 hit

4 ページ5

冬哉side

ん……。

あ、秋篠宮の家か。

俺は時計を見つけて、時間を確認した。

今は……10時?

え、遅刻確定じゃん!?

起きようとしたら腰が……。

「いっ……!」

その声で秋篠宮が起きたらしい。

「冬哉、大丈夫か?」

「……お前のせい。」

秋篠宮はこっちを見てぼーっとしている。

「だから……激しすぎなの!少しは手加減しろや!」

「は、え、ごめん。」

ふはっ、こんな秋篠宮初めて見た。

おもしろ。

「痛い……。」

「ごめん……。」

しょぼんってしてる。

なんか……かわいい?

「朝ご飯、食べる?」

「んー……いい。いらない。」

俺が断ると秋篠宮はなんで、という顔で見てきた。

そりや……。

「まだ着替えてねぇし、そんなに腹減ってねぇし。」

「そうか?ならいい。」

秋篠宮はタンスから私服(と思われるもの)を取り出した。

「とりあえず、これ着ろ。制服とかは洗ってもらった。」

秋篠宮に渡された服を着た。痛かったのに耐えたけど……。

秋篠宮は先に着替えて、俺を手伝ってくれた。

「ありがと。」

「いや別に。」

秋篠宮の隣に座ってぼーっとしてた。

ふいに甘えたくなって、秋篠宮に抱きついた。

「冬哉?」

「んー……好き。春馬のこと、好き。春馬、かっこいいよ。」

俺がいうと春馬はちょっとだけだけど顔が赤くなった。

「ありがと。」

「春馬、抱っこして。」

春馬は俺を膝の上に乗せ、抱っこしてくれた。

んふふ。

「春馬あったかい。」

「冬哉もあったかい。」

あぁ、いいな。

これが、【愛】?

「冬哉はこれ好きなの?」

「好き。」

抱っこされると、暖かさを感じられる。

だから、離してくれるのが嫌になる。

「わかった。」

それからしばらく春馬に抱っこされていた。


気づけば寝ていたらしく、目がさめるとベットに横になっていた。

春馬はどこにもいなくて。目から涙が出てきた。

扉が開いて春馬が入ってきた。

「冬哉、ごめん。これ、もらいに行ってた。」

春馬が持っていたのは、少しだけだけどご飯だった。

「少しは食べないと、ダメだからな。」

「んー。」

そうやって食べたのは、とても美味しかった。今まで、食べたことがないくらい。

あったかいなぁ。

5→←3



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (38 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
66人がお気に入り
設定タグ:BL , 男主 , オリジナル作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

夏夜桜 - 夢華さん» 面白いんですか?ありがとうございます!更新頑張ります。 (2019年1月9日 22時) (レス) id: dbd4689f32 (このIDを非表示/違反報告)
夢華 - とっても面白いですね!更新楽しみにしてます!がんばって下さい! (2019年1月9日 18時) (レス) id: ceff9b5b24 (このIDを非表示/違反報告)
夏夜桜 - 更新頑張りますね!何かあったらコメント欄に行かせてもらいます。設定ありがとうございました。 (2019年1月8日 21時) (レス) id: dbd4689f32 (このIDを非表示/違反報告)
大手裏剣(プロフ) - 購入ありがとうございました。応援しています!更新頑張って下さい。なにがあればご連絡下さい。 (2019年1月8日 21時) (レス) id: 930f4adcc1 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:夏夜桜 | 作成日時:2019年1月8日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。