飲み会(視点無し) ページ33
与謝野先生の提案で飲み会をする事になった。
「谷崎さんどうしたんですか?逸れにナオミさんが居ませんけどどちらに?」
「ナオミは明日学校が在るから、あンまり遅くならない様にと思ってね。何だか少し恐ろしいンだ…。」と云って少し青ざめた。
その後与謝野が未成年の2人にお酒を飲ませようとしたり(国木田に止められていた)国木田と与謝野は飲み比べだとか云って2人ともつぶれたり(凄い量を飲んでいたのは分かる)太宰は其処に茶々を入れ…。
「何か恐れてたことになった気がするンだけど。」
「そうですね。でも飲まされなかっただけましですかね。わっ!太宰さん?」
太宰が菜穂子に後ろから抱きついていた。
「菜穂子ちゃん私とも話してよ。」
「じゃあ、離れて下さい。」
「嫌。」
「お願いですから離して下さい。」
「嫌だよ。」
離れる離れないの押し問答をしていると
「菜穂子ちゃん、此のコップに入ってたの飲んでから何かふわふわするンだけど何でかな?」
「谷崎さん飲みましたね?飲みましたよね?其れお酒です!」
谷崎まで酔っ払いになってしまった。
「太宰さん、お喋りしたら離してくれますか?」
「うん。何で誰も心中してくれないのかなあ。」
「そんな事訊きます?私は単に死にたく無いだけだと思います。人って将来に少しの希望や期待があれば生きられると思いますよ。でも本質的に人は独りですから、どうしたところで他人との溝は埋まりませんけどね。太宰さん?怖い顔してどうしたんですか?」
「真逆、そんなに真面目に答えるとは思ってなかった。」
「じゃあ茶化しましょうか?………茶化すってどうしましょう。」
「考えて無かったのかい?」
「はい。全く考えてませんでした。では離れて下さい。」
周りのお客さんは好奇心いっぱいで此方を見ている。
「何2人ともくっついてんだい。菜穂子もおいで。はい此。」と与謝野はグラスを差し出した。
「ありがとうございます。ところで此何のジュースですか?」
「ええ知らないの?それカクテルだよ。」
「え!太宰さん先に云いましょうよそれ。」
一頻り騒いだ後暫くして周りを見ると殆どが寝てしまっている。
結局起こす事ができた太宰、国木田と一緒に与謝野と谷崎を家まで送ったとか。でも帰りも大変だったようだ。
(国木田さんなにに謝ってんですか。それ電柱です!太宰さんも与謝野先生を川に運ばないで下さい!何時も流れてる?流れてるのは太宰さんだけです!)
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作者名:れな | 作成日時:2017年1月13日 0時