夢見(いじめの描写が在ります!見たくない方があれば遭遇に飛んで頂くと善いかもしれません。) ページ12
「いい加減に起きなよー!遅刻しても知らんよ!」
誰…?私は起きたくない。こらっと布団を剥がされ起きた。ここは、そうか、トリップ前の自分の部屋だ。
「早く支度して!」と怒っているのはお母さんだった。その時辺りの景色が一変した。
多分其処は私の通っていた中学校。
嘲るような笑みを浮かべちらちらと此方を見る人、同情の目を向ける人、嫌悪とも無関心ともとれる純粋な拒絶の目をする人。
存在することすら赦されないのだという気持ちにさせる空間だった。でもそんななか声を掛ける人がいた。でも声が聞こえない声が出せない。その内ぐにゃりとその人の顔が歪んだ。どんどん人では無くなりバケモノに見えた。一人が変わるとまた一人と徐々に数は増えていき、私に襲いかかってきた。
そしてボロボロになりながらよく分からない場所を逃げ、トイレに隠れた。外からうめき声とわめき声が響いていた。そして大人が入ってきた。その大人は少し私が安心したのを見ると微笑んだ。しかし、私を掴むと私に枷をつけ、また生徒の群に押し込み何処かへ消えていった。
お願い、助けて!と言う声さえかき消され握りつぶされた。私が味わったのは絶望と喪失感だった。
次に目が醒めると私は笑っていた。自分で自分を傷つけながら貼りついたような笑みで親を眺めていた。目の前の幼い子供は妹だろうか、父親と思われる人は私を見ず此方を見ても蔑むような顔で私に妹を見せ付けた。
お願い、答えて。私は要らないの?物と同じなの?願うことすら赦されないの?
繰り返すうちにたまに優しい人が表れた。でもお願い希望をみせないで、壊すならいっそ壊してよと願うことしか出来なかった。
狂う事ができればどれほど楽だろう。
壊されればどれほど楽になれるだろう。
誰か私を消してください。
クルワセテクダサイ。
コワシテクダサイ。
ドウカ。
そう思ったところで私は夢から醒めた。
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絶対此処まで追いつめられないで下さいね。危ないかもと思ったらさっさと逃げるのもアリですから!(気付けないから質が悪いのですが…)
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作者名:れな | 作成日時:2017年1月13日 0時