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僕だけを見て【時透 無一郎】 ページ2

※ヤンデレ








薄暗い部屋の中





両手両足を縛られ、自由を失った少女が閉じ込められていた。





そして、今そんな少女を見つめニタッと笑みを浮かべる1つの陰。





そう、その陰…彼こそが少女をこの部屋に閉じ込めた張本人、霞柱 時透 無一郎。





無一郎は閉じ込められた恐怖で震える少女の頬に手を這わせ





圧のある口調で話し掛ける。





「A…君がいけないんだよ。僕という存在がありながら他の男に色目を使うから」





その言葉に反論するよう少女は口を開く。が





『違うの!色目なんて使ってない!あの人はただ鬼に襲われた私を助けてくれただけっ…んっ!!』





無一郎に接吻され、口を塞がれたため続きの言葉を発する事は出来なかった。





『んっ……あっ!、はぁっ…』





ヌルッと口内に舌が侵入してきて、少女は憂いを帯びた声を出しながら無一郎のされるがままになる。





長く深い接吻を交わし、やっと無一郎が少女から離れた。




少女はハァハァと早い呼吸を繰り返しながらとろけた瞳で無一郎を見つめる。





そんな彼女に無一郎は冷たい表情を浮かべ




「ねぇ、A。どうして僕の事だけ見てくれないの?僕の傍から離れて行くの?」




こう少女に問う。




けれど少女は無一郎の冷たい表情に恐怖し、黙り込んでしまう。





『……』





「…そっか。簡単な事だったんだ。僕以外、Aの瞳に映らないようにするばいいんだね」




そう一人でに何か解決した無一郎は少女の両頬を力の籠った手で掴み




「Aの目を失明させてしまえば、もう誰もAの瞳に映る事はない」





そんな、無一郎の狂気染みた言葉に少女は一粒の涙を流した。




『うぅ、、やめてよ。無一郎。私無一郎の事が怖い』





少女の涙を見て我にかえったのか




無一郎は少女の頬からソッと手を放し「ごめんね。怖がらせて」と少女の頬を伝う涙をペロッと舐めた。




「僕だってこんな事したくないんだ。でも、Aが僕だけを見てくれないのも悪いんだよ。A。僕だけを見て僕だけを愛して」




その無一郎の言葉に少女は小さく頷く。




すると、無一郎は嬉しそうに口の両端を吊り上げ、




「これからもずっと一緒に居てね、A」




そう言うと同時に少女に触れるだけの優しい接吻を落とした。









部屋の外は炎天下

熱い筈なのに少女と無一郎

この2人の空間だけは酷く冷たく感じられた

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美桜 - 初めまして。リクエストいいですか?夢主善逸同期恋人。アオイの入浴中覗きをしたと疑われる善逸。善逸犯人ではありません。犯人はアオイに片思いのモブ隊員。モブ隊員は蝶屋敷に入院している。お願いします。 (2019年12月17日 13時) (レス) id: 87339a530e (このIDを非表示/違反報告)
*十二鬼月*を愛する者 - 夏曇さん» コメント失礼します。急で申し訳ないのですが、可能でしたら黒死牟に夢主が愛される話を書いて頂けないでしょうか?夢主は花魁設定で黒死牟が郭に通っているという感じでお願いします。 (2019年12月15日 11時) (レス) id: 4587451935 (このIDを非表示/違反報告)
マキラ - ありがとうございます!  またリクします! (2019年11月1日 12時) (レス) id: 02a5017c6d (このIDを非表示/違反報告)
夏曇 - マキラさん» 書き終わりました!このような感じで良かったでしょうか?リクエスト有り難うございました! (2019年10月13日 23時) (レス) id: 2932db30f1 (このIDを非表示/違反報告)
夏曇 - 鯉喘さん» 返信、遅れてしまい申し訳ありませんでした。了解です。頑張って書かせて頂きます! (2019年10月13日 20時) (レス) id: 2932db30f1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夏曇 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2019年9月5日 23時

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