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作戦会議と昔の記憶 ページ36

「マスター!今日はよろしくっす!」





明るい声を聴かせてくれるのはケンタッキーだ。





作戦を一部変更して警戒を高めるということでスナイパーのケンタッキーがやってきた。






「よろしくね、ケンタッキー」





「よろしく頼むよ、ケンタッキー君!」






ホールもいつも通りにケンタッキーに絡む。






あの後は言葉数は少し少なくなったがいつも通りの話をしたはずである。






覚えていないが。







「よろしくっす!これから取引の場所確認するんすよね?」






「そうそう、二人とも行くよー」






そういって先頭を切って歩くが二人に挟まれた。







まあ、守ってくれるのはありがたい。









歩いて15分経ち、目的の倉庫に付いた。







「ここかあ、いかにもってとこだね」






そう言ってホールが前に出て歩き出す。






確かに船が来なければ来ないであろう静かな倉庫裏だ。






取引にはもってこいだろう。






「マスター、俺は倉庫の上で待機しておいた方がいいっすよね?」







「そうだね…でも階段とか…」







そういうとケンタッキーが倉庫の周りを走って確認しだした。






結構大きい倉庫なので時間がかかるだろうと思ったが案外早く終わった。






「こっちに階段があるんで大丈夫っすよー!」






倉庫と倉庫の間の隙間に取り付けられていた。







「おおーこんなところに」








「こんなところ気づかないっすよね…」








そう言ってちょっと登ってくると言われて送り出した。







 さて、自由人はどこにいるかな…と言っても知ってるんだけど。







海と地上を隔てている塀に肘を置いて地平線を眺めている。






ホントに海が似合うなあと思う。








今の格好もマリンだし。







「何をしているんですかー」







「…ああ、なんでもないさ。ちょっと地平線を眺めていたんだ」






「まあ…そうなんだろうけどさ」






「マスターは、“いつ本当の言葉を言ってくれるの?”」






そう言って真剣にこっちを眺めるホールを見て理解ができなかった。






「本当のことって…なにそれ?いつも私は真剣だよ?」







「…そうじゃなくてさ、マスターは」






「確認終わりましたー!」







そう言って戻って来たケンタッキーの話を聞くべく後ろを振り返る。









「……マスター…君は」






一瞬悲しそうな顔をするホールの声は海のさざ波に消えていった。

嫌だよ→←だから気持ちを押し込んでいたのに



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設定タグ:千銃士 , 夢小説   
作品ジャンル:恋愛
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natumiko(プロフ) - 抹茶プリンさん» 返信が遅れてしまい申し訳ありません。わざわざコメントをありがとうございます!気楽にやるので生暖かい目で見てくださいね (2018年9月13日 0時) (レス) id: f489bcbdd9 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶プリン - 話面白かったです。更新頑張ってください。 (2018年9月11日 21時) (携帯から) (レス) id: 522dc39055 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:natumiko x他1人 | 作成日時:2018年9月9日 17時

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