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強い意志を持つもの ページ21

「…まったく、まだお目当ての古城にはつかないのか」






イラついた様子で少し歩く速度を速めるシャスポーは少し切り傷を負っているがそんなこと気にしていられないらしい。






その理由として、マスターには1週間後戻ると言ったのにもう2日も過ぎているからだ。






それを知ってタバティエールはため息をついてシャスポーの肩に手を置く






「落ち着けって、途中で世界帝軍にあって迂回するほかなかっただろ?だから…」







そんな彼の手をはねのけて睨む






「僕は早くマスターに会いたいんだ!早くいい報告をして…できるところを見せないと」







そんなことを言うシャスポーの服は赤と青と言う目立つ服装であるので汚れも目立っている。






それに目に見えて疲弊しているしイラついている。





「…シャスポー、言いたいことは分かる。俺も早く戻りたい。しかし、ここで焦ったら周りが見えなくなるぞ。世界帝軍に出くわしそうになった時もお前は焦って…」






「ドライゼのくせにうるさいぞ!ふん、僕には小言しか言えないんだろ。」






少し図星だったのかますます言うことを聞く耳を持たない。






ずかずかともっと乱雑に歩いていくのを見てタバティエールはやれやれとまたため息をついた。






ほとんど森を進んでいてろくにシャワーも入っていないので髪は少しべたつき体も泥が目立つ。






こんな状況じゃあイラつくのも仕方ねえか…。




そう思ってシャスポーに合わせて歩みを早める。




銃のときはこんなことなかったしな。






「…はあ、…はあ」






「…おーい、ローレンツ大丈夫?」






後ろでひいひい言いながら今にも止まりそうな足を動かしているローレンツに声をかける






「はっはい…大丈夫です!」





そう言いながらもローレンツの顔からは疲れしか見れない。





それもそうだろう、なんといっても彼はドジの性質を持っている。





世界帝軍に見つかりかけた時には焦ったシャスポーが少し道路により近いところで動向を見ているときに、ローレンツが雨上がりだったこともあり滑って転んでしまいシャスポーと一緒に道路に転んで死ぬほどシャスポーに怒られ…たき火をたいて食事をするときには水を盛大にこぼしドライゼの紙薬莢をさらに濡らして泣きながら謝り…





とまあ、いろいろドジを踏んでいる彼は誰よりも泥だらけである。






それに疲れているだろう。





体力がないのにこの状態はきついはずだ。

愛する故郷 フランス→←約束〜promise〜



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設定タグ:千銃士 , 夢小説   
作品ジャンル:恋愛
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natumiko(プロフ) - 抹茶プリンさん» 返信が遅れてしまい申し訳ありません。わざわざコメントをありがとうございます!気楽にやるので生暖かい目で見てくださいね (2018年9月13日 0時) (レス) id: f489bcbdd9 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶プリン - 話面白かったです。更新頑張ってください。 (2018年9月11日 21時) (携帯から) (レス) id: 522dc39055 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:natumiko x他1人 | 作成日時:2018年9月9日 17時

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