友人帳5話 時雨と少女 ページ6
『ふわぁぁ…あー…ねみぃだりぃ学校行きたくねぇ……。』←
私の朝はいつもこれである。
朝起きるのがだるくてしょうがない。
昨日は調べることがあったから早起きしたけど、普段は昼起きなんだよわたしは？？
そんなTheニート生活みたいな生活を送ってるやつに早起きしろという方が無理だ。
私なら諦める。←
『しっかしヒノエに行けって言われたしなぁ…。』
今から森に遊びに行っても、わざと誰もいないなんてことは普通に有り得る。ヒノエならやりかねん。
『…行ってきマース。』
まぁひとり暮らしなので誰も返事するものはいないのだが。
昨日のしつこいニャンコ先生とやらは帰ったようだ。あれも喋ってるということは妖なのだろう。
学校への道のりをぼけーとしながら歩いていると、河童が行き倒れている。
水、と言っている河童に頭からペットボトルの水をかけてあげている青年。
間違いなく昨日の青年だ。
誰も見ていないからいいものの、視えない人からすると明らかに変人である。
夏目「あっ昨日のっ！」
『うわバレた。』
私に気づいた途端、こちらに走ってくる青年。
私の前で急停止するといきなり頭を下げた。
『え、ん？？』
夏目「昨日はすまなかった！！あの…急に抱きついたりしてしまって…。」
『別に気にしてないけど、』
夏目「君も視えるのか？」
『しっ…誰かいるわよ。聞かれたらどうすんの。』
さっきまでは河童という本でしか見た事のない妖怪に出会って意識が持っていかれていたが、そこの茂みにメガネをかけた女の子がいる。
あ、幽霊とかじゃないから。生きてる人だから。
夏目「視えるんだなｯ！」←
『えっ、あ、うん。いやその、視えるのは視えるけども話聞いてた？』
夏目「あっ、」←
何だこのどこか気の抜けたような危なっかしい青年は。
私みたいな視えるひとに出会ったことが嬉しかったのだと。まぁ周りから理解されない気持ちは痛いほどに分かるけどね。
夏目「おれは夏目貴志。君は？」
『西園寺A。基本人間と触れ合う趣味はないんだけどね、貴方なら良いかな、分かってくれるし。』
夏目「そうか…ならまずおれと友人にならないか？」
『は？』
夏目「人間と触れ合うのが嫌でもおれならOKなんだろ？ならいいじゃないか。」
『いやそれは貴方が視える人だからであって…ってちょっと！』
何故か手を引かれ、学校に入った。
いやそれ、なんの意味が？←
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 170人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
神楽 林檎 - とっっっても面白いです!!投稿頑張って下さい!(ここで宣伝します)私『どっちが強いかしら？【鬼滅の刃】【東京喰種】』とゆうのを書いてます！是非読んで下さい！ちなみに失敗作があるんですが、同じ題名なので･･･1話だけのが失敗作です。 (2020年5月13日 14時) (
レス) id: a7e0927490 (このIDを非表示/違反報告)
黒薔薇(プロフ) - 蓮さん» ありがとうございます(*^^*) (2020年5月13日 0時) (レス) id: 6f4ddb4419 (このIDを非表示/違反報告)
蓮 - とても面白かったです。勉強頑張ってください。投稿楽しみにしています。 (2020年5月12日 8時) (レス) id: 4672972585 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：黒薔薇 | 作成日時：2020年3月26日 3時
