89.狡計 ページ18
目の前に設置されたエレットゥリコサーキットと呼ばれる7つの避雷針と蜘蛛の巣状に張り巡らされた特殊熱伝導体。
避雷針に雷が落ちると伝導体に電流が走り、何倍にも増幅され駆け巡る仕組みだそうだ。
塔屋の中で役者が揃うのを待つ最中何度か落ちたが、私が雷嫌いだったら確実に失神してるわよこれ。
幸い私は雷は苦手ではないというかむしろ見てる分には好きなので、間近に見る落雷を楽しく観賞していた。
フィールドを挟んだ向こう側からあちらの雷の守護者が睨んでくるのを無視していると、複数人分の階段を上がる足音が聞こえてきた。
目を向ければ沢田くんたちのお出ましであった。
君の方の雷の守護者は誰なのかしらと質問を投げかければ、ものすごく言いづらそうに足元を指差した。
そこには牛柄の全身スーツを着込み牛の角を付けたパーマの幼児が見上げていた。…幼児？
『もしかしてリボーンくんみたいに強い赤ん坊とか？』
「いや、年相応です…。」
『………霧と雲は勝てるとして昨日ので三勝でしょ？あと最低誰か一人勝てれば勝ち越しだね頑張って。今日の一敗は決して致命的な敗北ではないわ。』
「ランボ負ける前提ー！？気持ちはわかりますけどー！！ってか、如月さん霧が誰なのか知ってるんですか？」
『今日君のお父様に会わされたわ。』
わざわざ隠れて見学するくらいなのだから今正体を明かす気はないのだろうと判断し要所は濁した。
ほどなくして、両雷の守護者が揃ったという事で早速試合を開始するとチェルベッロが出てきた。
私にしてくれたフィールド説明をもう一度沢田くんたちにして、戦いの妨害及びフィールドの侵入は即失格とし助けた者と助けられた者のリングが相手に渡る事も付け加えられた。
『ねぇ、それ私の場合は？獲得リングの多いチームに仮贈与される私が妨害した場合どうなるの？』
「その場合、庇った相手を失格としリングは対戦相手の物となります。」
『あら素敵なルール。ではヴァリアー側に加担して牛くんの勝ちにする事も容易って事かしら？』
「…その様な発言をなさる以上、妨害を生じた段階で沢田氏のチームを強制的に敗北とし、リング争奪戦はヴァリアーチームの勝ちとみなします。」
となると、要はバレないように妨害すればいいわけよね。ステルス機能は最近必須スキルだから成長が著しいのよ。
さてどうしてくれましょうか。
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希風(プロフ) - 12時に起きるね (2017年9月26日 22時) (
レス) id: 792ed758a2 (このIDを非表示/違反報告)
希風(プロフ) - 吸血蝶さん» 私は早くて0時遅くて5時かな (2017年9月26日 22時) (レス) id: 792ed758a2 (このIDを非表示/違反報告)
ほたる(プロフ) - 吸血蝶さん» 10時まで寝てるとか羨ましいかよ…！でもそろそろ生活リズム戻さないとキツイぞぅ (2017年8月21日 10時) (レス) id: 1e98fed821 (このIDを非表示/違反報告)
吸血蝶 - えっとね〜早くて１１時で、遅くて午前２時半←そしてどちらにせよ朝は10時まで寝てる！！！夏休みバンザイ！！！ (2017年8月20日 18時) (レス) id: e29e369563 (このIDを非表示/違反報告)
ほたる(プロフ) - 吸血蝶さん» ね。いつ寝てるのか不安になってくるよ。今は夏休みだろうから平気だけど。 (2017年8月20日 9時) (レス) id: 1e98fed821 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ほたる | 作成日時：2017年4月25日 10時
