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せっかくのパーティだ。しかもボンゴレ主催の。
美味しいお料理に舌鼓を打ちながら堪能していると、ボス狙いの御令嬢たちに絡まれた。
なんというデジャヴ。高校入学当初を思い出す。
ここは人目もあるし淑女であらせられるお嬢様方なので手を上げる事はないだろうが、逆にこちらから手を上げてしまった時が面倒くさい。同盟関係にヒビが入りかねない。
さてどうやって諫めようか。護衛何してるんだ仕事しろ。
と思っていたら、ボス狙いの御令嬢というより恋バナ目的のハンターだった。これはこれで究極に面倒くさい。
むしろ暴行目的の方が100倍マシだった。護衛何してるんだ仕事しろ本当に。
どの様な出会いでしたかとか、お慕いしておいでですかとか、どの様なところを魅力的に感じますかとか。
勘弁してほしい。ただの我儘上司だよ。真実を言えればどれほど楽か。
口が裂けても言えないので、月明かりが綺麗な夜、ルビーの様な真紅の瞳に射止められ、共に時間を共有しながら絆を深めていき、正式に婚約致しましたと説明する。
―――実際は雷轟く嵐の晩、拉致軟禁されリング戦後正式加入したが正しい。
その後も嘘八百を並べボスとの関係性に悪印象を与えない様、細心の注意を払いながら笑顔でペラペラと虚偽を吐く。
前から思っていたけどやはり私に嘘をつく才能はない。現実との違いの罪悪感で心が苦しい。
そろそろ心身ともに限界が近付いてきたので誰か助けてと念じると、スクアーロさんから救いの声がかかった。
ボスが呼んでいるらしい。多分建前だろうけど。
ご機嫌様とどこかのお嬢様にでもなったかの様に優雅に挨拶をしこの場を離れる。
そして扇子で口元を隠しながら日本語で文句を言う。
『来るのが遅すぎるんですけど？』
「勝手に離れるお前が悪ぃんだろぉが。」
『仕事をサボる護衛の怠慢じゃない？』
「女どもの相手はむしろお前の仕事だがなぁﾞ。」
確かに。なら私の力量不足か。いやでも事前準備をさせてくれなかったから一種のパワハラでは？
まぁお迎えが遅かった件はこの際どうでもいいよ。私の気苦労の話を聞いてよ。端的に言うと愚痴だよ。
普段あまりペラペラとお喋りをするタイプではないのだが、もう舌が回る回る。
見かねたスクアーロさんが早く帰れるようボスに交渉してくれた。こういう事してくれるからスクアーロさん大好きよ。
結果的に早めに退室し車でヴァリアー邸まで帰ったのだが、車内で死んでいたのは言うまでもあるまい。
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こたつ - 前の作品から一気に読んでしまいました。とても楽しかったです。更新お待ちしてます！ (2022年7月21日 21時) (
レス) id: a73b8e0aaa (このIDを非表示/違反報告)
ほたる(プロフ) - 璃桜さん» ありがとうございます(*∩ω∩)ふぉぉそろそろ更新しないと怒られちゃう…！頑張ります…！ (2022年1月25日 13時) (レス) id: 80dd706383 (このIDを非表示/違反報告)
璃桜(プロフ) - めっちゃくちゃ好きです！作品お見かけしてから読む手が止まりませんでしたw 更新楽しみにしております！ (2022年1月21日 15時) (レス) id: 5e7d069fb5 (このIDを非表示/違反報告)
ほたる(プロフ) - ヤサさん» えへへ、ありがとうございます！思ってたより難航して全然更新出来ておりませんが、頑張っていきます…！ (2021年10月2日 15時) (レス) id: 80dd706383 (このIDを非表示/違反報告)
ヤサ(プロフ) - 委員長がすっっっっごい好きで何度も読み返してますw 更新待ってます！ (2021年9月25日 3時) (レス) id: 6dc077f6ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ほたる | 作成日時：2020年2月9日 20時
