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ボンゴレ本部に着いた。相変わらずどこぞのファンタジーという世界観のお城。
以前滞在した隔離病棟とはまた違う場所に車を止め、大きな講堂に足を踏み入れる。
中には9代目クラスの年配の方からボスの様な若い人まで、年齢性別人種を問わず多種多様。
ボンゴレ本部でやるという事は全てマフィアなんだろう。継承式の時も大勢きていたけど、あの時と違うのは女性が目につく点かな。
多分だけど各ファミリーのボスや幹部の娘とかなのではないだろうか。で、出会いと繋がりを求めてボンゴレ主催のパーティに参加していると。
ボスは一応9代目の息子だから、性格に難ありすぎるけど優良物件なのかなるほど〜〜〜〜〜。
現代でも中世貴族の政略結婚みたいなのあるのかしら。そう考えるとボスも気の毒ね。
今日の私の役目はボスの隣でニコニコ笑っている事だそうだ。一番難しい事を私に課すんじゃあないよ。
ボスにエスコートされながら会場内を歩いていると中年の男性とその娘と思われる人に話しかけられた。
当然イタリア語で。早口だと自信ないけど日常会話程度の速度ならなんとか聞き取れる。
ボスとのお話が終わったのか、今度はこちらを向いて話し始めたので一先ずニッコリ笑っておく。
最近気付いたけど演技だと思えば私の表情筋は息を吹き返すらしい。
「して、そちらの方は…あぁ、継承式にいらっしゃいましたな。その後お加減はいかがですか？」
『式に出席されていた方でしたか。シモンにはきっちり仕返しをしたあと和解しましたし、傷も癒えております。お気遣いありがとうございます。』
「まさかこの様に若いお嬢さんが既にヴァリアーの重役とは…将来が楽しみですな。」
『私などまだまだ若輩者です。部下として、そして婚約者としてこれからもXANXUS様を支え精進していきたいと思います。』
「なんと！？」
「こここ婚約者！？」
あはははボスさんと娘さんの驚愕の顔が楽しい。
聞き耳を立てていたであろう周りの招待客もギョッとしている。
そりゃああのヴァリアーのボスに婚約者なんてスキャンダルもいいところだ。虎視眈々と繋がりを狙っていた輩からすれば寝耳に水の大騒ぎだろう。
言及されそうになったがボスがさらりと躱してくれた。面倒だものね、わかる。
護衛役の王子が日本語でノリノリじゃーんと気さくに話しかけてきたけど、大丈夫なの？演技ってバレない？
え、日本語がわかる奴の方が少ない？
なるほど日本語なら存分に愚痴れるのね。了解。
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こたつ - 前の作品から一気に読んでしまいました。とても楽しかったです。更新お待ちしてます！ (2022年7月21日 21時) (
レス) id: a73b8e0aaa (このIDを非表示/違反報告)
ほたる(プロフ) - 璃桜さん» ありがとうございます(*∩ω∩)ふぉぉそろそろ更新しないと怒られちゃう…！頑張ります…！ (2022年1月25日 13時) (レス) id: 80dd706383 (このIDを非表示/違反報告)
璃桜(プロフ) - めっちゃくちゃ好きです！作品お見かけしてから読む手が止まりませんでしたw 更新楽しみにしております！ (2022年1月21日 15時) (レス) id: 5e7d069fb5 (このIDを非表示/違反報告)
ほたる(プロフ) - ヤサさん» えへへ、ありがとうございます！思ってたより難航して全然更新出来ておりませんが、頑張っていきます…！ (2021年10月2日 15時) (レス) id: 80dd706383 (このIDを非表示/違反報告)
ヤサ(プロフ) - 委員長がすっっっっごい好きで何度も読み返してますw 更新待ってます！ (2021年9月25日 3時) (レス) id: 6dc077f6ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ほたる | 作成日時：2020年2月9日 20時
