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目まぐるしい日々を過ごし、ボスに指定された土曜日になった。
現地イタリアに15時頃召集、つまり日本時間で言うと夜。
そんな時間に来いって事はそこから準備して夜にパーティなわけでしょう？たっぷりお昼寝をしました。船を漕ぐ心配はございません。
一先ずヴァリアー邸に行ったら使用人に囲まれお風呂に突っ込まれた。浴室にまで入ってくるから驚愕した。
何、私洗われようとしてる？どこかの貴族サマですか？
抵抗虚しく泡々にされ、その後入念にスキンケア…というより全身エステ？
とにかくピカピカにされたと思ったら今度はドレスの着付け。
黒地に赤や金の見事な刺繍の施された肌触りの良い生地を使っている。
膝あたりまでぴったりと体のラインに沿って、そこから裾まで広がる…確かマーメードドレスというやつ。
これ高身長向けのドレスでしょ？日本人女性にしては高いけどこれから行くパーティってほぼ外国人でしょ？大丈夫？笑われない？
髪は編み込まれてすべてまとめ上げ、最後に銀のティアラを付けて完成。
お化粧をして仕上げれば童顔と言われる日本人の顔でも結構大人びて見えるのではないだろうか。流石プロ。
ここまでたっぷり3時間。これでも一部簡略化し時間短縮していると聞きゾッとした。
城前に車が止めてあるそうなので、これでボンゴレ本部まで向かうらしい。
車内にはボスとスクアーロさんと王子がいた。みんなタキシードだ。まぁ男性の正装ならそうなるか。
でもどうして私とボスの服の刺繍がお揃いなんですかねぇ。
そもそも私が今日参加しなくちゃいけない理由ってなんなのかしら。
とりあえず本部に着くまでに聞いてもいいよね。私にはその権利がある。
ボスが事細かに説明してくれる訳ないし、感覚派の王子に詳細を語らせるのは困難なので最初からスクアーロさんにお尋ねする。
なんと驚愕、スクアーロさんと王子は護衛扱いで私はボスの婚約者として参列するらしい。
『私と貴方が婚約者って最高に笑えない冗談だね？？？骸くんに言われた方がまだ笑える。』
「正確には婚約者役、だがなぁ。」
『………つまり女避けの防波堤？』
「身も蓋もなく言っちまえばそうなるなぁ。」
咬み殺していいだろうか。
もしくは帰っていいだろうか。
ボスに臆する事なく、独り身で、それなりの年齢で、命令が出れば断れない都合のいい女という条件が揃ったのが私らしい。
もう一度言おう、咬み殺していいだろうか。
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こたつ - 前の作品から一気に読んでしまいました。とても楽しかったです。更新お待ちしてます！ (2022年7月21日 21時) (
レス) id: a73b8e0aaa (このIDを非表示/違反報告)
ほたる(プロフ) - 璃桜さん» ありがとうございます(*∩ω∩)ふぉぉそろそろ更新しないと怒られちゃう…！頑張ります…！ (2022年1月25日 13時) (レス) id: 80dd706383 (このIDを非表示/違反報告)
璃桜(プロフ) - めっちゃくちゃ好きです！作品お見かけしてから読む手が止まりませんでしたw 更新楽しみにしております！ (2022年1月21日 15時) (レス) id: 5e7d069fb5 (このIDを非表示/違反報告)
ほたる(プロフ) - ヤサさん» えへへ、ありがとうございます！思ってたより難航して全然更新出来ておりませんが、頑張っていきます…！ (2021年10月2日 15時) (レス) id: 80dd706383 (このIDを非表示/違反報告)
ヤサ(プロフ) - 委員長がすっっっっごい好きで何度も読み返してますw 更新待ってます！ (2021年9月25日 3時) (レス) id: 6dc077f6ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ほたる | 作成日時：2020年2月9日 20時
