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そうこうしているうちに本番10分前である。
舞台袖から客席を見れば、まず最前列に目立つ同僚どもと母がいる。やや後方に沢田くんたちと京子さんたちも見える。
だが圧倒的に多いのが女性客である。立ち見席にまでいる。大方骸くん目当てのファンクラブメンバーだろう。
「あの人たち暇なんですか？まさかまた
『暇人と一緒にしないでほしいなぁ。流石にこの場所は閉鎖的すぎるし長時間の外出は難しいって前回ので思ったらしく、九条くんの上映会待ちって言っていたよ。』
「え、待ってください。外出しないと言うことは上映会は監獄内で？あの極寒の僻地で？」
『遣って退けるのが九条くんだよねぇ。』
今やおしゃぶり維持システムの応用で自家発電まで導入しているので、灯りや暖を始めだいぶ便利な生活をしている。なんなら黒曜ランドより文化的である。
掻い摘んでざっくりと説明すれば驚きとショックを隠せない様子の骸くん。
だが無情にも時間は過ぎてゆき本番開始なので、最初から出番のある骸くんは舞台へと上がる。
この場を逃すと伝える機会がなくなるので、私たちの戦闘シーンでちょっとした演出の付け足しをお願いしてから送り出した。私だと技術力がないから無理なのよね。
さてメインのバトルシーンまでにこの劇のあらすじを説明しておこうか。
とある王国に性格の悪い第一王子(私)と心優しい第二王子(骸くん)がいて、老い先短い王様が息子に王の座を譲ろうとしていました。
王位継承権は第一王子の方にあるのでこのままいけば彼が王となりますが、第二王子派や国民たちは第二王子に王様になってほしいのです。
人望厚い第二王子をよく思っていない第一王子は、弟を陥れようと様々な嫌がらせをします。
それが次第にエスカレートしてゆき、終いには決闘になる。というのがバトルシーンまでの流れだ。
その後は第一王子倒されるが、第一王子の悪評は知れ渡っていたし第二王子派が多くいたこともあって、愛し合っていた婚約者である隣国の姫様と結婚して幸せに暮らしました。めでたしめでたしと締めくくられる。
最初私は騎士か隣国の王子予定だったらしいのだが、王家に歯向かったり隣国に喧嘩を売るのはいかがなものか。と妙にリアルを追求した結果兄弟にしたと九条くんが言っていた。
さぁて、そろそろ出番なのでステージに上がるとしようか。
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こたつ - 前の作品から一気に読んでしまいました。とても楽しかったです。更新お待ちしてます！ (2022年7月21日 21時) (
レス) id: a73b8e0aaa (このIDを非表示/違反報告)
ほたる(プロフ) - 璃桜さん» ありがとうございます(*∩ω∩)ふぉぉそろそろ更新しないと怒られちゃう…！頑張ります…！ (2022年1月25日 13時) (レス) id: 80dd706383 (このIDを非表示/違反報告)
璃桜(プロフ) - めっちゃくちゃ好きです！作品お見かけしてから読む手が止まりませんでしたw 更新楽しみにしております！ (2022年1月21日 15時) (レス) id: 5e7d069fb5 (このIDを非表示/違反報告)
ほたる(プロフ) - ヤサさん» えへへ、ありがとうございます！思ってたより難航して全然更新出来ておりませんが、頑張っていきます…！ (2021年10月2日 15時) (レス) id: 80dd706383 (このIDを非表示/違反報告)
ヤサ(プロフ) - 委員長がすっっっっごい好きで何度も読み返してますw 更新待ってます！ (2021年9月25日 3時) (レス) id: 6dc077f6ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ほたる | 作成日時：2020年2月9日 20時
