49. ページ3
機材要らずのVR体験のため奥の方に引っ込む。
この妙な体験は悪魔男と戦った時と代理戦後の恭弥くんたちを止めた時、それからその後9代目やリボーンくんなんかを交えて色々と暴露した時くらいなもの。
普段は内側から指示や意見が飛んでくる程度でしかも頻度が少ない。一応後継を育てよう、みたいな意識があるのかもしれない。
自分から表に出るなんて本当に珍しい事なので希望に沿わせてあげたけど少し後悔してきた。
今日わかった事は初代サマは薬漬けマッドサイエンティストだった事実だろうか。
〖
「…なんかAの姿と声に妙な男の声が被さって聞こえるのは不快だね。」
〖悪ィなァ、こればっかりは俺にゃァどうにも………いや、術の類も使えっかもしれねェな？〗
何度か発声練習をしたのち、楼さんの声が聞こえなくなり私の声だけとなった。幻術…というか幻聴かな。
生前はそんな能力はなかったと言っていたが、リングと指の融合により楼さんは私の体を使っている時に限り、ある程度私の力を使えるらしい。
生前より優れた身体能力に今の幻術、あとは気配の消し方とか。
あちらばかり恩恵があって少しずるいけど、まぁ私も時々薬の作り方とか炎の使い方とか教わってるからいいか。
いい加減恭弥くんがそわそわし始めたのであまり派手に怪我をしないでねと警告したが、いつもの軽い調子で流された。
今のところ採取に夢中で恭弥くんと戦う気配が微塵もない。どこに送っているのか知らないが、炎の中にぽいぽい投げ込んでいく。
痺れを切らした恭弥くんが武器を取り出し始めたから真面目に相手すべきだよ。
〖短気は損気だぞォ雲の。もちっと殺気抑えてくれよォ、畜生が逃げちまう。〗
「知らないよ。貴方から全然やる気が感じられないのが悪い。」
〖んじゃァあの鹿捕まえてからな。それくらいいいだろォ？ね？お願い恭弥クン♡〗
おい後半の猫撫で声やめろ。感覚が遮断されるこの空間で寒気がしたぞ。
見ろ恭弥くん固まっているじゃないか、ドン引きだよ。
え？女の武器は使える時に使うべき？何を言っているんだこの亡霊は。
中身が楼さんって知ってるくせにどうして恭弥くんは鹿狩りに積極的なんだ。本当に媚びた態度がそんなにいいの？
男の人ってよくわからない。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 152人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
こたつ - 前の作品から一気に読んでしまいました。とても楽しかったです。更新お待ちしてます！ (2022年7月21日 21時) (
レス) id: a73b8e0aaa (このIDを非表示/違反報告)
ほたる(プロフ) - 璃桜さん» ありがとうございます(*∩ω∩)ふぉぉそろそろ更新しないと怒られちゃう…！頑張ります…！ (2022年1月25日 13時) (レス) id: 80dd706383 (このIDを非表示/違反報告)
璃桜(プロフ) - めっちゃくちゃ好きです！作品お見かけしてから読む手が止まりませんでしたw 更新楽しみにしております！ (2022年1月21日 15時) (レス) id: 5e7d069fb5 (このIDを非表示/違反報告)
ほたる(プロフ) - ヤサさん» えへへ、ありがとうございます！思ってたより難航して全然更新出来ておりませんが、頑張っていきます…！ (2021年10月2日 15時) (レス) id: 80dd706383 (このIDを非表示/違反報告)
ヤサ(プロフ) - 委員長がすっっっっごい好きで何度も読み返してますw 更新待ってます！ (2021年9月25日 3時) (レス) id: 6dc077f6ee (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ほたる | 作成日時：2020年2月9日 20時
