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結論から言うと私たちが勝った。
正確には不戦勝だった。
九条くんが私の道を妨げるわけにはいかない。と声を大にしてリボーンくんに棄権宣言をしていた。
それでいいのか千種くんと思ったが、めんどいと呟いたのち、パラソルの下に避難していた。…うん、彼はこういう人だったね。
今は向こうの準決勝を見学しているが、対戦相手が沢田くんたちなので参考にならない。
まずボールを上げられないし、お互い衝突してボールを落とすし、返せてもネットを越えられないし、越えてもアウトだし…。
通常の沢田くんたちは酷いと聞いていたけど酷すぎやしないか？戦闘なら多少アドバイス出来るけどスポーツは専門外だからなぁ…。
決勝の相手が決まったようなものなので、少しでも動きのクセを掴むべく反対側のコートに目を向ける。
私たちの相手は予想通り佐野さんと骸くんだ。
佐野さんは動きがとても綺麗だよね。素直で真っ直ぐなのも相まってとても読みやすいんだけど。
骸くんも綺麗だけど彼は意地が悪いから一筋縄ではいかないんだろうなぁ。
見学虚しく結局沢田くんたちは1点も取れぬまま試合を終えてしまった。明日の訓練で血を見そう。
休憩もなく決勝戦が始まった。私としては都合がいいので何も言わないが大丈夫なんだろうか。涼しい顔をしているしいいのかな。
とりあえず先程の作戦通り、私が場所をあけてそこに山本くんが入ってトスを―――
上げようとした。
しかしボールは私たちの遥か後方、コートのギリギリ内側にストンと落ちていった。
読み間違えた…？最初はそうも思った。
しかし2球3球と連続で決まるにつれて、その認識は間違いだったと自覚する。
『幻術…だよね？』
「えぇ、その通りです。炎の使用は禁止されていましたが幻術の使用は禁止されていませんので。」
「A殿を騙すのは気が引けますが…貴女がお相手ならば妥当でしょう。先の試合を見ていましたが、実に見事でした。」
『お褒めに預かり光栄だわ。そういう手を使ってくるわけね。ならばこちらも容赦なくいきましょうか。審判、タイムアウト。』
コート外に山本くんを呼び出し急遽作戦変更を告げる。
根っからのスポーツマンである彼は難色を示していたが、勝てば英雄負ければ愚者と思っている私からすれば勝利こそ全てだ。手段なんて選んでいられるか。
全面的に私が頑張るしかないんだから文句は言わせまい。
本気を出させた事を後悔するがいい。
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こたつ - 前の作品から一気に読んでしまいました。とても楽しかったです。更新お待ちしてます！ (2022年7月21日 21時) (
レス) id: a73b8e0aaa (このIDを非表示/違反報告)
ほたる(プロフ) - 璃桜さん» ありがとうございます(*∩ω∩)ふぉぉそろそろ更新しないと怒られちゃう…！頑張ります…！ (2022年1月25日 13時) (レス) id: 80dd706383 (このIDを非表示/違反報告)
璃桜(プロフ) - めっちゃくちゃ好きです！作品お見かけしてから読む手が止まりませんでしたw 更新楽しみにしております！ (2022年1月21日 15時) (レス) id: 5e7d069fb5 (このIDを非表示/違反報告)
ほたる(プロフ) - ヤサさん» えへへ、ありがとうございます！思ってたより難航して全然更新出来ておりませんが、頑張っていきます…！ (2021年10月2日 15時) (レス) id: 80dd706383 (このIDを非表示/違反報告)
ヤサ(プロフ) - 委員長がすっっっっごい好きで何度も読み返してますw 更新待ってます！ (2021年9月25日 3時) (レス) id: 6dc077f6ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ほたる | 作成日時：2020年2月9日 20時
