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決勝よりも気にしなくてはいけないのは次の試合―――つまり準決勝。
右腕くんビアンキさんペアは右腕くんの不調により棄権となったが、相手があの九条くんだ。絶対何かした。
多分ビアンキさんがしていたサングラスを外すように言って右腕くん潰しを謀ったんだろうなぁ。
代理戦で完璧に読まれているから九条くんと戦う事に苦手意識が生まれている。
加えてパートナーが千種くんだ。普段から模擬戦でフェイントに引っかかりにくいからスポーツでもそうなんだろう。
冷静な2人を相手取るなんて嫌だなぁ…。
現実逃避も含めて審判のリボーンくんのところへすすっと近づきルール等の再確認をしにいった。
『あのさ、この大会優勝賞品とか罰ゲームとかはないのよね？』
「罰ゲームはねぇが、強いて言うなら成績が悪いと明日の特訓を少しキツくするくらいだな。優勝賞品はあるぞ。可能な限り、ボンゴレの全勢力を駆使して願いを1つ叶えてやる。」
『それは1チーム1つ？1人1つ？』
「1人1つだな。…なんだ、願い事があんのか？」
『んー…まぁ、アルコバレーノに頼みたい事はあるかなぁ。あと確認だけど、禁止事項はコート内での死ぬ気の炎の使用禁止のみよね？例えば武器を使って直接妨害するのは？コート外ならOK？』
「妨害はありだ。炎もコート外ならまぁ…ギリギリいい事にしてやるか。」
ふむ、それだけ聞ければ充分だ。わざわざ確認したからリボーンくんに何するのかバレてそう。
ありがとうと手を振り、日差しを避けてパラソルの下へ避難する。
左腕が日光を吸収するので熱くて熱くてたまらない。誤魔化しているのはあくまでも見た目だけなので本質的には真っ黒の蛇肌なのだ。
寒い時よりはマシだけど、高温低温に弱いのは少し厄介。
タオルでも被って隠して左腕だけ海に沈めようか。そうしよう。
ひんやり涼んでいると、山本くんがジュースの差し入れをくれた。
作戦会議のついでかな？と思ったら作戦会議がついでだった。きょとんとされた。
「さっきと同じ作戦でいくのか？」
『九条くん相手じゃなぁ…。彼には悪いけど九条くん狙い撃ちで先に潰れてもらおうか。』
「やっぱAは容赦ないのなー。」
『正攻法で勝てる方が少ないからね。』
次の試合でもっとも悪手なのは手札を多く見せて九条くんの頭を回転させる事だ。
なら、頭を使う暇すら与えず攻め続けるのが効率的じゃない？
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こたつ - 前の作品から一気に読んでしまいました。とても楽しかったです。更新お待ちしてます！ (2022年7月21日 21時) (
レス) id: a73b8e0aaa (このIDを非表示/違反報告)
ほたる(プロフ) - 璃桜さん» ありがとうございます(*∩ω∩)ふぉぉそろそろ更新しないと怒られちゃう…！頑張ります…！ (2022年1月25日 13時) (レス) id: 80dd706383 (このIDを非表示/違反報告)
璃桜(プロフ) - めっちゃくちゃ好きです！作品お見かけしてから読む手が止まりませんでしたw 更新楽しみにしております！ (2022年1月21日 15時) (レス) id: 5e7d069fb5 (このIDを非表示/違反報告)
ほたる(プロフ) - ヤサさん» えへへ、ありがとうございます！思ってたより難航して全然更新出来ておりませんが、頑張っていきます…！ (2021年10月2日 15時) (レス) id: 80dd706383 (このIDを非表示/違反報告)
ヤサ(プロフ) - 委員長がすっっっっごい好きで何度も読み返してますw 更新待ってます！ (2021年9月25日 3時) (レス) id: 6dc077f6ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ほたる | 作成日時：2020年2月9日 20時
