06. ページ8
話しかけてくる女子の相手をするのが面倒になったのか私と話す九条くんに対抗心を燃やしたのかは知らないが、無理に会話に混ぜようとするのはやめてほしい。
その無下にした女子たちとクラスメイトの視線が痛い。
「えっと、如月さん？だったっけ？六道くんとどういう関係？」
『同じ中学出身のただの友人。』
「照れ隠しですよねわかってますよ。」
『どこに照れ要素があったって？？？』
なんかその私がついた嘘を寛大な心で受け止める風の笑みが腹立つ。
というか普段と少し温度差ない？外だから自重してる？
何やら物申したい様子だったが担任の先生が来たので各々席に戻っていった。小さな敵意はしっかりこちらに向けているので何とも健気な事だ。
先程述べた様に担任が連絡事項を告げたのち簡易自己紹介へと移行。予想はしてたけど九条くんが姓しか名乗らなかった。
私は好きなんだけどなぁ、遥くんって名前。嫌いな呼び名を強要するほど鬼じゃないので呼びませんけど。
しばらくすると私の番が回ってきたので出身校と名前と仲良くしたい旨を笑顔で伝える。
上手く笑えているだろうか。一応ここ数日特訓はしたんだけど。
高校デビューするには私の素性を知る人物が多すぎるので無理だが、せめて元黒曜中の風紀委員長は恐ろしいというイメージは払拭したい。
怯えはまぁまぁなくなっただろうか。私にしてはなかなかの成果だ。
さて問題は左隣の南国果実である。
何か余計な事を口走ろうものなら声帯を盗る。そうすれば声は出ないだろ。数秒苦しいだろうけど我慢してほしい。
だが私の心配は空回りし、ごく普通に終わり次の人へと順番が巡る。
「クフフ…そんなに情熱的に見つめられると照れてしまいます。」
『………いや、奇行に走らず普通に終わって吃驚といいますか。貴方熱でもあるの？』
「平熱です。」
「幻覚で六道の姿になってる別人なのでは？」
『なるほどその線は濃厚。』
「君たちも大概僕の扱いが酷いですね？」
初日くらいまともだっていいじゃないかと訴えるもまだ怪しい。
けど骸くんが必死に弁解する様は見ていて楽しいし、骸くんに対して結構心を開いている様子の九条くんを見れて嬉しい。
先程彼に言われてしまったが、本当に3年間楽しい高校生活が送れそうだ。
私にとっても九条くんにとっても、もちろん骸くんにとっても。
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ほたる(プロフ) - 誠咲（みざ）さん» ありがとうございます！頑張ってちみちみ書いていきます+ﾟヽ(o｀･∀･´)ﾉ.+ﾟ (2019年5月22日 4時) (
レス) id: 80dd706383 (このIDを非表示/違反報告)
誠咲（みざ）(プロフ) - 待ってましたと諸手を挙げて喜んでいます (2019年5月21日 18時) (レス) id: dfddf227b0 (このIDを非表示/違反報告)
ほたる(プロフ) - 連さん» わかりますとも…！私も照れさせたい…！ (2019年5月1日 20時) (レス) id: 80dd706383 (このIDを非表示/違反報告)
連 - テレ夢主も書いてください (2019年5月1日 18時) (レス) id: a3561912ae (このIDを非表示/違反報告)
ほたる(プロフ) - softtennisevolさん» ありがとうございます！一応骸落ち夢小説なのに付き合ってないですからね。こいつァ報われないなと思い続編を決意しました。頑張っていきます！ (2019年5月1日 2時) (レス) id: 80dd706383 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ほたる | 作成日時：2019年5月1日 0時
