286.警保 ページ45
翌日。私は怪我を負い入院したみんなのお見舞いにきていた。
ボスとマシュマロ野郎は軽傷で済んでいるのだが、イェーガーさんが相手をしたディーノさん、骸くん、恭弥くんはそこそこの重傷だ。
同じ病棟同じ階全員隣同士という互いに知られたら最高に面倒くさそうな配置なのでさっさと退散するに限る。
…限るのだが、何故か今私は恭弥くんに手を握りしめられ寝ている彼の横から動けないでいる。
何が寝つけないから側にいろだ。こんだけ鳥くんが充満している中すやすやと寝息を立てていれば十分寝つきはいいでしょ。
腕だけ残して帰ってしまおうかと思っていたら急に壁が破壊された。
ただでさえ眠りの浅い彼が目覚めないはずもなく、破壊された壁に向かってトンファーの仕込みチェーンを放っていた。起きたならいい加減手を離してほしい。
オレンジ色だったのでボスが癇癪でも起こしたのだろうか。でも彼の病室は2つ先では？貫いたのかまさか………。
「僕の眠りを妨げるものは
「ヒバリさんもこの病院に！？そんなヒバードいるのに眠れてたんですか！？ってかなんで如月さんもいるの！？」
『いいぞ沢田くんもっと言ってやって。帰りたいんだけど帰してくれないんだよ…。』
「ある程度回復したら戦うんだけど逃げるでしょ？」
そりゃね！？怪我人なの自覚してないな！？
っというかまた並盛が壊れたので仕事が増えたわけなんだけど、これ以上は勘弁してほしい。
そう思ったのも束の間、ヴァリアー病室の反対側の壁を貫き黒曜病室まで到達し、主に甘味類が被害を受けていた。
あぁ嫌なメンツが揃ったものだ。
案の定各々武器を取り出し戦い始めた。なんで病院にいると思ってるんだ、休養するためだぞ。
連なった4部屋が小爆発するのではないか、となる前に楼さん直伝眠り薬を一人ずつ投与していく。
『はい、また暴れる人が出たら薬を盛ります。っというかヴァリアーはイタリアに帰ろう？送るからさ。』
「あらいいの？あんなにタクシー代わりは嫌だって拒否してたじゃない。」
『これ以上仕事が増える方が嫌だからね。』
「ししっ、やったー。一度体験してみたかったんだよねー。」
そういえば過去に戻ってからは九条くんしか運んでなかったかも。
退院と出入国手続きは後でいいや。先に平穏の確保だ。
手際よくみんなをヴァリアー邸へ飛ばしていると急に悪寒がした。
最近嫌な予感だけは妙に当たるんだ。
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ほたる(プロフ) - レイさん» ありがとうございます！頑張ります(小声) (2019年5月7日 21時) (
レス) id: 80dd706383 (このIDを非表示/違反報告)
レイ - 完結本当におめでとうございます！いつも楽しみにさせて貰っていました!他の小説も更新頑張ってください！ (2019年5月7日 0時) (レス) id: edb0ed493b (このIDを非表示/違反報告)
ほたる(プロフ) - ラムネさん» ありがとうございます+ﾟヽ(o｀･∀･´)ﾉ.+ﾟ (2019年5月3日 2時) (レス) id: 80dd706383 (このIDを非表示/違反報告)
ラムネ - 完結おめでとうございます！ (2019年5月2日 7時) (レス) id: 0d6f938cf9 (このIDを非表示/違反報告)
ほたる(プロフ) - 連さん» ありがとうございます！しれっと続編もあるのでそちらも是非！(宣伝) (2019年5月1日 13時) (レス) id: 80dd706383 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ほたる | 作成日時：2019年1月21日 5時
