246.渡鴉 ページ5
九条くんはここから
家から適当にお祭りで買ったお面でも持ってこようとしたが、お手を煩わせる訳にはいきませんと頑ななので今日はフードと包帯で対応してもらった。
「A委員長の変声機内蔵狐面と一緒に俺のも頼んでおいたのでご心配なく。」
『そろそろちゃんとしたのに買い替えたいなって思ってたのバレてるなぁ。ちなみに何にしたの？九条くんのは。』
「ペストマスクっていう、昔ペスト、別名黒死病と呼ばれた感染病の専門医師が付けていた鳥の嘴の様な突起が特徴のマスクにしました。」
『鳥…医師…なんだかクロウディアと楼さんを連想するね？』
「そいつらを連想する様な格好すれば俺もお傍にいるって錯覚出来るじゃないですか一心同体とか羨まっ―――いえ、なんでも。それとワタクシめの事はレイヴンとお呼び下さい、陽炎様。」
隠せてない隠せてない。
最近九条くんの将来が心配になるレベルで執着が怖いが考えるだけ無駄というか考えるのを放棄したい。
レイヴンっていうと確か和名はワタリガラスだったカナー。
元から考えていたのか膨大な知識から瞬時に汲み取ったのかは知らないが、ペストなんて病気よく知ってるな九条くん。
実はライフルと薙刀のモデルも九条くんから教わったんだ。薙刀は岩融という武蔵坊弁慶が使っていた大薙刀なんだって。
もはや広辞苑というよりウィキペディアだね。経営元俺ですよって言われてももはや驚きはないよね。
さて格好と呼び名も決まった事だしお仕事といこうか。
食事清掃運動カウンセリングと、いつもやってる流れを手伝ってもらいながら傍にいてもらった。
新しい変化が特にないこの監獄ではレイヴンくんはすごく珍しいので囚人ほぼ全員から注目を浴びていた。
『人気者だねレイヴンくん。』
「いえ貴女様もですよ。っていうかレイヴンと呼び捨てて下さい。」
『えぇ…呼び捨てって慣れないんだけど…。わかった努力しよう。』
さては気に入ったなその従者キャラ。
監獄では雰囲気的に僅かばかり嬉しそうだっただけだけど、着替えて九条邸に送り届けるとめちゃくちゃ笑顔だった。
君が嬉しいならそれに越した事はないが、普段からA様って呼んでもいいですかって要望は即座に却下した。
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ほたる(プロフ) - レイさん» ありがとうございます！頑張ります(小声) (2019年5月7日 21時) (
レス) id: 80dd706383 (このIDを非表示/違反報告)
レイ - 完結本当におめでとうございます！いつも楽しみにさせて貰っていました!他の小説も更新頑張ってください！ (2019年5月7日 0時) (レス) id: edb0ed493b (このIDを非表示/違反報告)
ほたる(プロフ) - ラムネさん» ありがとうございます+ﾟヽ(o｀･∀･´)ﾉ.+ﾟ (2019年5月3日 2時) (レス) id: 80dd706383 (このIDを非表示/違反報告)
ラムネ - 完結おめでとうございます！ (2019年5月2日 7時) (レス) id: 0d6f938cf9 (このIDを非表示/違反報告)
ほたる(プロフ) - 連さん» ありがとうございます！しれっと続編もあるのでそちらも是非！(宣伝) (2019年5月1日 13時) (レス) id: 80dd706383 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ほたる | 作成日時：2019年1月21日 5時
