275.悪手―――致命的開示 ページ34
あとは現場の人間と科学班の腕の見せ所なのでお役御免かな。
と思ったら六道に待ったをかけられた。何故昨晩の
まさかバミューダと一緒に観戦してましたなどと言う訳にはいかないが、それ抜きにしたってちゃんとした理由がある。
『誰がどこ壊したか見張っとく為に町中の至る所の監視カメラはもちろん、不可視機能搭載小型ドローンも複数機飛ばしてたんだ。博士に頼んで作ってもらった。』
「あの性悪科学者ッ…僕には何の報告もなしですか。」
『録画もあるぞ。希望があればウチで上映会するか？少しでも陽炎の情報は欲しいだろ。』
これにはほぼ全員乗ってきた。来なかったのは非戦闘員の一部くらいだ。
場所は変わって我が家。ウチに来たことがあるのは雲雀くらいか。一番リアクションが大きい沢田は見ていて楽しい。
地下シアターで昨晩の沢田と委員長との戦いをノーカットで流した。
身長や声の高さで陽炎は男という勘違いのまま進んでいったが、ここで意を唱えるのは陽炎の噂を耳にした事のある奴らだ。
ある者は小柄で華奢な少女だと、ある者は大柄で屈強な大男だと、ある者はナイチンゲールが如く慈悲深き天使だと、なんとも統一性のない噂話だ。
姿が違う理由は大方見当はついてる。
最初のは仮面にポニーテールというお粗末な変装をした委員長、2番目のは失神させる際に使ったと仰ってた幻覚の影響、最後のは牢獄から解放された“狐の姐さん”を知る連中による意見だろう。
もしや変装の達人？などという憶測は、真相を知っている俺からしてみれば漫画の読みすぎだと言わざるを得ない。
『まぁ普通に考えると正体を悟られないよう撒かれた嘘、記憶操作や幻術での隠蔽、もしくは陽炎は実は複数人いるか、あたりだろうな。』
「ひぃ！？あ、あんなの複数出て来られたらどうしよう…。」
「そん時ァまとめてカッ消しゃいい。」
「お楽しみが増えたって喜べばいいじゃん♪」
「咬み殺す獲物が増えただけだよ。」
「取るに足りません、全て壊せばいい。」
絶好調かよ自己中
血気盛んなスクアーロも何かしらリアクションを取るものだと思っていたが、不気味なほど静かだ。
個人観賞用に貸してたタブレットで先程の映像を食い入る様に見ている。少し嫌な予感がした。
嗚呼、申し訳ありません陽炎様。ワタクシは悪手を踏んだかもしれません。
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ほたる(プロフ) - レイさん» ありがとうございます！頑張ります(小声) (2019年5月7日 21時) (
レス) id: 80dd706383 (このIDを非表示/違反報告)
レイ - 完結本当におめでとうございます！いつも楽しみにさせて貰っていました!他の小説も更新頑張ってください！ (2019年5月7日 0時) (レス) id: edb0ed493b (このIDを非表示/違反報告)
ほたる(プロフ) - ラムネさん» ありがとうございます+ﾟヽ(o｀･∀･´)ﾉ.+ﾟ (2019年5月3日 2時) (レス) id: 80dd706383 (このIDを非表示/違反報告)
ラムネ - 完結おめでとうございます！ (2019年5月2日 7時) (レス) id: 0d6f938cf9 (このIDを非表示/違反報告)
ほたる(プロフ) - 連さん» ありがとうございます！しれっと続編もあるのでそちらも是非！(宣伝) (2019年5月1日 13時) (レス) id: 80dd706383 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ほたる | 作成日時：2019年1月21日 5時
