270.手探 ページ29
フードに仮面で私の視界はいつもの半分以下だ。
だが普段からミスディレクションを駆使していると他人の意識がどこへ向かいどう動くのか、などは結構予測できる。
ついでに言うなら隠密も得意としているし人の気配にも敏感だ。
だからあまり意味がないんだよ仮面とか。なんなら目を瞑っていてもいい。
続く踵落としもノールックで受け止められてさぞ驚いている事だろう。
一旦離れるのはいい判断だ。吃驚して反応が鈍い内に地面に叩きつけて時計を狙うつもりだったからね。
今度は正面から殴りかかってくる沢田くんの拳をギリギリで避けて、近くを飛んでいた旅客機の先端を出口にしカウンターのボディブローをくらわす。
…吹っ飛びすぎた。ダメだ封印しよう。
マシュマロ野郎や悪魔男と戦っているのを見ていると結構頑丈な体の作りをしてると思うんだけど大丈夫だろうか。
あ、起き上がってる。平気そう。
『軽く撫でた程度で死んじまったかと思ったぜ。さっさと降参した方が身の為なんじゃねーか？』
「ゲホッ、ハァ………誰が…！」
『フハハ…そうこなくっちゃなぁ！もっと俺を楽しませてみろ。』
素の力でいくと通用しないし他力をぶつけるとやりすぎる。思った以上に難しいぞ“陽炎”。
ならこれはどうだろう。
右手を前に出し逆に左手は数km離れた場所に銃と共に飛ばして、銃口の出口を右掌にセットし引き金を引く。
ボスモデルの拳銃にサイレンサーなんて周りを気にする備品など存在しないからだ。
掌から闇の炎を帯びた弾丸が沢田くんに向かって数発飛んでいく。沢田くんには私が体内生成したエネルギー弾を飛ばした様に見える事だろう。
一応狙うのは足元や手先。下手に体や頭に当たって消し飛ばしても困るし。
ただでさえよく動く先端部分な上に的が小さく細いから当たらない。いつもと違って照準を合わせるアイアンサイトもないし、より難易度は上がる。
親指か人差し指を真上に立てればまだマシかな？あ、待って指先を2本相手に向けてやや反るのが一番狙いを定め易い。
さっきよりは狙い通り撃ち込める様になり、手足を掠る絶妙なショットになかなか満足気な私。
少しよそ見をしてジャックさんの様子を見る。うん、ちゃんと手加減しているな。感心感心。
なんて沢田くんから注意を逸らすべきではなかった。
私の左斜め後ろ、一番銃口を向けづらい場所に移動され大技の構えを取っていた。
確か名は、
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ほたる(プロフ) - レイさん» ありがとうございます！頑張ります(小声) (2019年5月7日 21時) (
レス) id: 80dd706383 (このIDを非表示/違反報告)
レイ - 完結本当におめでとうございます！いつも楽しみにさせて貰っていました!他の小説も更新頑張ってください！ (2019年5月7日 0時) (レス) id: edb0ed493b (このIDを非表示/違反報告)
ほたる(プロフ) - ラムネさん» ありがとうございます+ﾟヽ(o｀･∀･´)ﾉ.+ﾟ (2019年5月3日 2時) (レス) id: 80dd706383 (このIDを非表示/違反報告)
ラムネ - 完結おめでとうございます！ (2019年5月2日 7時) (レス) id: 0d6f938cf9 (このIDを非表示/違反報告)
ほたる(プロフ) - 連さん» ありがとうございます！しれっと続編もあるのでそちらも是非！(宣伝) (2019年5月1日 13時) (レス) id: 80dd706383 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ほたる | 作成日時：2019年1月21日 5時
