244.適宜 ページ3
風紀委員の仕事もあとは書類を提出して本日は終了だ。途中からやってきた九条くんも作業に加わりいつもより早めに終わった。
今は何を競い合っているのかわからないが、骸くんと九条くんが私から書類を奪って職員室に駆け込んで行ったので片付けながら二人を待っていた。
明るい内に帰路に就けるのは久々だなーと夕陽を眺めていると、私の携帯から無機質な呼び出し音が鳴り響く。
スクアーロさんだ。何の用だろう。
電話の内容はフランくんの居場所を九条くんに調べさせろ、と言ったものだった。ワオ、タイムリーだね。
『というか九条くんに直に聞きなよ。』
〔テメェの許可なく動けないとかほざきやがったンだあの野郎はぁﾞ！！！！〕
『あははは言いそう。フランスのジュラって場所らしいよ。九条くんが調べたから間違いない。』
〔あぁﾞ？やけに早ぇな。調べてあったのか？〕
『私も気になってたしね。あぁあと個人情報だから名前は伏せるけど、君たちと同じ目的で動いてる組織がある。とだけ言っておこうか。』
ちなみに私はフランス行かないから。と言い捨て電話を切った。
なんか電話口から怒鳴り声が聞こえた気がしたけど、気のせいって事にして着信拒否した。
丁度骸くんが戻ってきて、数秒遅れて九条くんも戻ってきた。なんで二人して息切らしてるんだ。
走る音は聞こえなかったからさては競歩で往復したな？廊下を走らなかったのは褒めてあげよう。
「くっそ…、次こそは…！」
「クフフフ…永遠に叶わぬ夢ですよ。主に足の長さが原因で！」
「腹立つ！！！」
『はいはいご苦労様、鍵閉めるよー。』
「家まで送りましょう。」
「いえ、俺が！！」
『九条くんは反対方向だし、骸くんは家来たら破壊神が出てくるので永久に出禁です。…あ、そうそうもしかしたらフランくんスカウト目的の他の組織と現地で会うかもしれないから、注意してね。』
エスパー九条は全てを察したらしく、自然を壊すなよと助言をしていた。お互い自己主張しかしないから奪い合い殺し合いが起こりそう。
校門まで送ってもらってからフランス土産のリクエストを聞かれたけど、別に物欲はないしなぁ…。
物はいらないので写真と思い出話を待っていると告げると、とびっきりのを用意してみせます！と笑顔で宣言された。
楽しい旅行になればいいなと思うけど、絶対無理だろうなと確信し心の中で合掌した。
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ほたる(プロフ) - レイさん» ありがとうございます！頑張ります(小声) (2019年5月7日 21時) (
レス) id: 80dd706383 (このIDを非表示/違反報告)
レイ - 完結本当におめでとうございます！いつも楽しみにさせて貰っていました!他の小説も更新頑張ってください！ (2019年5月7日 0時) (レス) id: edb0ed493b (このIDを非表示/違反報告)
ほたる(プロフ) - ラムネさん» ありがとうございます+ﾟヽ(o｀･∀･´)ﾉ.+ﾟ (2019年5月3日 2時) (レス) id: 80dd706383 (このIDを非表示/違反報告)
ラムネ - 完結おめでとうございます！ (2019年5月2日 7時) (レス) id: 0d6f938cf9 (このIDを非表示/違反報告)
ほたる(プロフ) - 連さん» ありがとうございます！しれっと続編もあるのでそちらも是非！(宣伝) (2019年5月1日 13時) (レス) id: 80dd706383 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ほたる | 作成日時：2019年1月21日 5時
