252.災厄 ページ11
とある日曜の昼下がり。
実は推薦入試を終えて結果待ちなので特にやる事も焦る事もない。
珍しく部屋でだらだらと過ごしていると、窓からひょっこりと白い人影が現れた。
………いやちょっと待て。白だって？黒なら恭弥くんかヴァリアーか
慌てて体を起こすとなんとビックリ、未来で幾度か対面し、私を何度も物扱いしてきたミルフィオーレの黒幕様の降臨だ。
おいこらボンゴレの監視下に置いてるんじゃなかったのか沢田さん。
「やっほーAチャン、会いにきちゃった♪」
『カエレ。』
「Aチャンの部屋は綱吉クンの部屋と違ってちょっと広いね。隣は雲雀クンの家だっけ？挨拶に行こうかな？」
『ちょ、待て待てそれだけはダメ！被害がこっちにもくる！』
仕方なく、本当に仕方がなく部屋に上げた。日本家屋は土足禁止なので靴も脱がせた。
図々しく甘味を要求してきたので戸棚の水羊羹を持ってきてやった。
最初は不思議がっていたものの気に入ったらしく、お土産に買って帰るから店を教えてほしいと言われたのでオススメ和菓子屋を何軒か教えた。
水羊羹に夢中な内に沢田さんに確認を取ると現状では危険はないとの事なので、警戒は怠らないものの捕縛はせずユニさんの判断に任せる方向らしい。
………うん？ユニさん？あ、もしかして例の代理戦メンバーなの？よく懐に入れたなこんな危険人物。
さて沢田さんの確認は取れたものの問題は何故家に来たかだ。それから未来の私をどこまで知ってるか。
『ねぇ君、未来での記憶はどの程度引き継いでるの？』
「あははは“君”だってー信用なーい。気軽に白蘭って呼んでいいし、何ならアナタでも旦那様でもいいよ？」
『オーケー、君の扱いは骸くんと同列にします。寝言は寝て言えマシュマロ野郎。』
何この謎の好意。何したんだ未来の私。
曰く、引き継いだのは記憶のみで感情は効果範囲外なのだが、モノに執着しないタチの彼が
若僧の愛情なんて気の迷いだと説明する以前の問題で絶句してる。
とりあえずオトモダチからという提案すら断りたかった。
全力でポジティブに考えて、彼は自ら自分を変えていこうと動いているのだから手を差し伸べたいところなのだが、どうにもまだ私をアイテム扱いしてるきらいがあるので癪に触る。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 500人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ほたる(プロフ) - レイさん» ありがとうございます！頑張ります(小声) (2019年5月7日 21時) (
レス) id: 80dd706383 (このIDを非表示/違反報告)
レイ - 完結本当におめでとうございます！いつも楽しみにさせて貰っていました!他の小説も更新頑張ってください！ (2019年5月7日 0時) (レス) id: edb0ed493b (このIDを非表示/違反報告)
ほたる(プロフ) - ラムネさん» ありがとうございます+ﾟヽ(o｀･∀･´)ﾉ.+ﾟ (2019年5月3日 2時) (レス) id: 80dd706383 (このIDを非表示/違反報告)
ラムネ - 完結おめでとうございます！ (2019年5月2日 7時) (レス) id: 0d6f938cf9 (このIDを非表示/違反報告)
ほたる(プロフ) - 連さん» ありがとうございます！しれっと続編もあるのでそちらも是非！(宣伝) (2019年5月1日 13時) (レス) id: 80dd706383 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ほたる | 作成日時：2019年1月21日 5時
