海柱、ブラック本丸にて。

火 ページ32

きよしside


薬研は目を光らせながら家を探索してくると言って走っていった


その間俺は庭が目の前に見える部屋にお茶とお菓子を用意して座った


風が広間を抜けて俺れの髪を揺らす


薬研はまだ来ないようなので、母さんと弟、それから師範に挨拶をし線香を立てた


蝋燭についてる火が縦に揺れているのを見て少し笑って手で火を消す


薬研「その人たち大将の家族か？」


薬研はいつの間にか俺のとこにいて、不思議に思ったようだ


きよし『そうだよ、薬研も挨拶してくれないか？さっき薬研のこと話したばっかなんだ』


薬研「わかった...」


そう言ったのを聞いて俺はもう一度蝋燭に火をつける


薬研はどうやらやり方を知ないらしく、線香を渡して火をつけて香炉にさしてもらう


きよし『それでこのおりんを鳴らして、手を合わせて話したいことを話すんだ』


チン


薬研は手を合わせて目をつぶった


薬研「なんか、緊張した」


薬研は苦笑いしながら言った


きよし『でもほら、見ろ。火が縦に揺れてる』


薬研「縦に揺れてるからなんだ？」


きよし『それはな、母さんたちが笑っている証拠。俺こうゆうの大切にしてんだ』


薬研「そうなのか...もしかしてさっき手で消していたのもか？」


きよし『ああ、そうだよ。口で消すのは厳禁。口は穢れやすいものなんだ、それをここでするなんて以ての外だ、少なくとも俺はそう教わってきた』


薬研「大将は物知りなんだな」


きよし『ハハッどうだかな...さて広間に行こう、お茶とお菓子を用意した』


それから庭を見ながら雑談した


なんだかんだで薬研はいつも通りだし、そろそろ帰らなくちゃなと思ってると


煉獄「たのもおおーーー！！！」


やっべのが来た


きよし『待て、今行くから！！ちょっと待ってろ！』


ここには薬研がいるしうっかり名前を呼ばれると困るんだ...


俺は急いで玄関に向かう


煉獄「む！暁ここにいたのか！！」


きよし『ああ...え？！なんで審神者名お前が！？』


煉獄「ああ！お館様に聞いたぞ！！真名を言ってはいけないのだろう！俺のことは炎柱でいい！」


きよし『お館様は流石だな...わかった炎柱、それでお前何かしに来たんだろ？』


煉獄「うむ！忘れていた！今週末開いているか！！俺とデートをしよう！」


きよし『ああ、わかったわかったから...え？で！？な！ど？！』


煉獄「デート！なんで！どうして！...と言われてもな！！俺が生前のお前に言ったこと忘れたのか？」

質問→←家

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す