・ ページ4
詩織 side
今日は、石田さんとのラジオの初めての打ち合わせ。
久しぶりに石田さんにお会いするので、珍しく少し緊張している。
何故か石田さんにお会いしたときだけテンションが上がってしまうので、今回はそうなってしまわないように自分の心を落ち着かせる。
コンコンコン…
詩織「失礼します。」
彰「久しぶり。」
まだスタッフさんはいらっしゃっておらず、この部屋には自分と石田さんだけだ。
彰「まあ、座りなよ。」
詩織「ありがとうございます。」
彰「活動再開するんだね。」
詩織「高校受験が終わったので。再開して最初のお仕事が石田さんと一緒で嬉しいです!!」
彰「そう。僕も嬉しいよ。」
詩織「本当ですか!?」
彰「僕にそう言われることがそんなに嬉しい?」
詩織「勿論!」
スタッフ「すみません!遅くなりました。」
詩織「いえいえ。」
スタッフ「では、早速打ち合わせを始めさせていただきますね。」
詩織「はい。」
…
スタッフ「では、番組の趣旨は今説明したとおりです。何か質問はありますか?」
詩織「どうしてこの二人なんでしょうか?」
スタッフ「お二人の共通点が多いからですね。。同期、人前に出たがらない、など…。そんなお二人でトークして頂く番組を作りたいと思いまして。」
詩織「そうだったんですね。」
スタッフ「あとは、石田さんに『二人でパーソナリティをするなら誰とがいいですか?』とお尋ねしたら、『詩織ちゃんとなら』とのお答えを頂いたので。」
詩織「そうだったんですか!?石田さん!!」
彰「まあ。…というか、急にテンション上がるね。」
詩織「…すみません。落ち着きます。」
スタッフ「石田さんはなにか質問はありますでしょうか?」
彰「いえ、特には。」
スタッフ「そうですか。では、今回の打ち合わせは以上となります。来週のこの時間から第一回の収録となります。よろしくお願いします!」
彰・詩織「よろしくお願いします。」
石田さんに指名していただいたことが嬉しすぎて、少し気を抜くとスキップを始めてしまいそうなほどだ。
これからこの時間は私にとって一週間のうちの癒やしの時間になるだろうと思う。
トークをすることは苦手だが、石田さんとお話しすることができる貴重な時間を少しでも長く続ける事ができるように、楽しい番組を作り長く続けたいと思う。
そのために、話す話題を考えなければ。
お笑い番組でも見てみようかな…。
152人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:つっきー | 作成日時:2023年12月29日 20時