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彰 side
今日1つ目の収録を終え、収録中には切っていた携帯電話に電源をいれる。
朝、詩織から今日は病院へ行くと聞いていたので、結果を聞いておこうと思った。
彰「…あ、詩織からメール入ってる。」
詩織『病院に行ってきました。今日の夜ご飯のときに結果をお話しようと思います。ただ、悪い結果ではなかったのでご安心を！』
詩織はここ最近、体調が優れない様子だった。
詩織が体調を崩すのは珍しいので、あまり無いことにとても驚いていたし、ずっと落ち着かなかった。
しかし、やっと病院に行け結果も分かったようなので一安心だ。
よし、今日も早く家に帰ろう。
詩織『あっ、急いで帰って来ようとか思わないで大丈夫ですからね！お仕事頑張って来てください！！』
詩織には、何でもお見通しなようだ。
さて、そろそろ収録に戻りますか。
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彰「ただいま。」
詩織「お帰りなさい。ご飯にします？それともお風呂？」
彰「ご飯にしようかな。」
詩織「はーい。じゃあ、座って待っててください！」
彰「ありがとう。」
彰「ごちそうさま。今日も美味しかったよ。」
詩織「お粗末様でした。」
彰「それで、病院はどうだったの？」
詩織に尋ねると、詩織は側に置いてあったファイルから紙を取り出した。
詩織「これ、見てください。」
彰「…これって、エコー写真…？本当はどこか悪かったの？」
詩織「いいえ。違うんです！妊娠3ヶ月だそうです。」
彰「…本当に？ありがとう…。」
詩織「こちらこそ、ありがとうございます。喜んでもらえて良かった…！」
彰「もちろんだよ！」
詩織「確認なんですけど、産んでも大丈夫ですか…？」
彰「僕は産んでほしい。でも、出産で大変なのは女性の方だから、詩織の意見を尊重したい。」
詩織「私も産みたいです！」
僕から子供がほしいと口に出したことはなかった。
でも詩織は欲しがっていたし、我が家が賑やかになるのも悪くはないと思った。
しかし、なかなかその希望を叶えてあげることのできないまま、数年が過ぎた。
やっと叶えてあげられることがとても嬉しい。
自分が父親になるなんて想像もつかないが、少しでも良い父親となれるように頑張らなければ。
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作者名：つっきー | 作成日時：2023年12月29日 20時
